2週間に1度の「東野田プロジェクト」定例会議が昨日ありました。
今のところ私が担当する全体デザイン、主要な部分の意匠についての
現場打合せはまだそんなに数多くはありません。
むしろアトリエでの制作物(タイル、別注制作品等)の打合せが中心です。
ですから2週間に1度の定例会議へ行くと、施工状況が目に見えて変化するので
結構楽しいです。
今年は本当に猛暑ですよね。皆様お元気でしょうか?
スタジオクランツォでは異変が起こっています。
事務所は堂島のオフィス街にあるのですが、
日当たりの良い南向きの建物の1階にあります。
今年はあまりにも地表温度が上がったのか、
アプローチのタイルが膨張して突きあがってしまいました。
目地も10mmと問題のない幅だったのですが、
そんなことはお構い無しに、ドーンとタイルが浮き上がってしまったのです。
ここで事務所を開設して6年目になりますが、こんなこと初めてです。
一日中太陽が当たっているわけではなく、高さ6メートルほどの樹木があるので
写真のように午前中は木陰も出来るのですが。。。。
この後どうなるのか観察のため、しばらくそのままにしておこうかと思ってます。
事務所に来られる方は少々歩きにくいかもしれませんがお許しを!
会議の内容も細かい話になって来ましたので、時間がかかります。
監理担当の小浦君がスタッフブログに現場の細かい様子を書いてくれてます。
この建物を完成させるまでに、どれだけの職種と職人さんが関わるのでしょうか。
職人さんたちと話していると、ほとんどの人が完成された建物を見ることがないと言います。
近くに仕事が出来て通ってくれば別ですが、建設業は分業化されているため、
自分が関わる仕事が済めば、この現場は終わりなのです。
そんなこともあって、昨年完成したRC3階建てのフランス料理店では、
シェフが末端で働く職人さんたちを完成したお店にどうしても招待して、
自分の料理を食べてもらうんだとお披露目会をしました。
全員は無理でしたが、多くの方が集まってくれました。
本格的なフランス料理のフルコースを食べたことがなかった職人さんもいて、
今まで食べたことのない味に、美味しくて美味しくてとても感動してました。
料理人も職人、一番しんどい事をしている人たちこそ自分の精一杯のおもてなしを
したかったようです。
また工事中、寒い時期でしたので、お昼時に温かい味噌汁やスープをせっせと運んで
振る舞っておられたようです。
よい仕事をしてもらうためには、あらゆる人と熱い人間関係や絆が必要ですよね。
ワールドカップの日本チームのように!