2011年2月27日日曜日

SHOTBAR TSUTAYA






昨晩友人達と食事を楽しんだ後、帰り道が一緒だった一人と
いつもなら新大阪で下車するのだが、少しほろ酔い機嫌で(ワインを3杯も飲んでしまった!)
東三国まで行ってしまった。
友人いわく以前からずっと気になる店が東三国にあるという。
バーなんだけど、一人で入る勇気がなかったのでいつも店の前を通るだけだという。
じゃあ今日は一人ではないし、ちょっと寄ってみるかということになった。
ここだと案内されて驚いた!

このショットバー実を言うと23年前に僕がデザインした店なんです。
丁度独立するかしないかで悩んでいた頃。
お話をいただいて、お酒を飲めなかった僕はそれでもあちこちのバーへ
勉強のために出かけました。
そして考えて考えて作ったのが写真の店。名前は「SHOT BAR TSUTAYA」といいます。

お話を伺って感動したのは出来るだけ当時のままを残したいと、
手を加えずにずっとメンテナンスをしていたそうです。
23年前に取り付けた照明器具は特殊な電球を使ったものもあり、
球切れするとすぐには電球が手に入らないので、常に予備球をキープしているそうで
カウンターテーブル(栃の一枚板)はピカピカに磨かれてていて、
本当にお店を大事にされているのがわかりました。
オープン当時とまったく変わってない光景に当時の色々な事を思い出しました。
お店のマスターもママも当時の出来事を一つ一つを覚えてくれていて。。

正直涙が出そうになりました。嬉しかった。こんなにお店を愛していただいて。。

当時生まれたばかりのお嬢さんは大学を卒業され今はもうお勤めとのこと。
そんなに時間の経過があることも僕は忘れていました。

建て替えのため取り壊すことになって、譲っていただいた
事務所の黒御影石ロングテーブル。23年前のものです。
このショットバーの前にデザインしたカフェのテーブルでした。
そのカフェを見に行かれてこのバーのデザインの依頼があったのです。

なんだか「ずっと、ずっと」繫がっていることを実感しました。
そして、僕はとても幸せだと思いました。









2011年2月26日土曜日

現場見学会





昨日,中央工学校OSAKA「空間CGデザイン学科」の1年生を
現在施工中のリノベーション住宅と集合住宅の現場へ連れて行った。

もうほとんど完成間近の現場だが、仕上げの妙味を見て欲しかった。
イタリア漆喰の「ポルベーレメディアグラッセロ仕上げ」を
職人さん達が目の前でやってくれる機会はそうあるものでもない。

もう10年以上僕の仕事をしてくれてる職人さん達なので、無理をお願いしやすい。
学生達を見学させますから宜しくたのみますと伝えておいたので、
デモンストレーション用の仕上げをやってくれた。

実際に仕上る前の壁と仕上り後の壁を触らせるとその違いにびっくり!
磨き上げると「赤ちゃんのほっぺたみたいにツルツルだ!」驚いていた。
この仕上げ有名ブランドのエルメスやブルガリなどの店舗の壁に使ってると
話すとまたびっくり!この仕上げ方以前「西洋漆喰」というタイトルでブログに書いてます。

しかしずっと説明してたので学生が見学している様子を撮影出来なかった。
お昼ごはん食べてる写真しかありません。ゴメン!でも皆ちゃんと聞いてました。
お昼からは集合住宅の現場へ。
1階のエントランス廻りを施工中のタイル屋さんを見学。
こちらも説明するのに精一杯で写真撮るの忘れた!ゴメン。
住宅と10階建てのRC造では施工の様子がまったく違うことを実感したようだ。
2年生になって少しでも授業の役に立ってくれればいいが。。。。
建築は大変だけどみんな夢や希望を持って欲しいなあ

2011年2月23日水曜日

幸福粥店(ハッピーコンジー)





織部製陶(株)の増田社長はじめスタッフの方々がチョーお奨めされる
本町の「幸福粥店」をみなさんと一緒に尋ねてみた。


近づくと「粥」の文字と湯気の立ったどんぶりのネオンサインが。。。
なんだか香港島の上環や九龍の麻油地あたりの匂いを感じる!
お粥のテイクアウトもある。美味しそうな品がいっぱいだ!

店内は庶民的食堂のまんま。赤い箸が日本っぽくなくていい。
青島ビールも大瓶でいつものと違うぞ!

最初は羊の串焼き。スパイスが西域ぽくって美味しい。
一人2本以上注文すると値段が安く!?なるらしい。
だから僕たちも当然2本注文しました。でも美味しいからぺろりと平らげてしまいます。

皆さんビールで喉を潤した後は当然紹興酒。熱燗でいただきました。
厨房では大忙し。お店も混んできました。料理人は皆さん中国の方。
続いて黄韮と豚肉の炒め物と定番空芯菜の炒め物。

それからぐつぐつ煮え立つ麻婆豆腐。こちらのお店は「麻」の痺れよりも辛味が強いようです。
辛さを和らげるために少し甘めの味付けにしてあります。右下の写真は定番小龍包。
左は中国青菜のさっぱり炒め物と中華風サンゲタン。薬膳の味がしますがコクのある味で美味!
体の芯から元気になりそうです。
〆は当然お粥。本日は海鮮粥。トッピングは私のリクエストで腐乳と揚げパンにしていただきました。
ホントに香港で地元の人に混じって、晩御飯を食べてるカンジになってきたぞ!美味しい!
以前「コウリャン」のお粥のトッピングで食べた腐乳はもっと強烈な匂いのあるものだったはずだが。。
こちらは紅麹に漬け込んだものでさっぱりしたチーズのような味。沖縄の豆腐ようの原型だそうだ。
調べてみたら私が食べたのはどうやら臭豆腐だったらしい。
発酵臭の強い匂いなのだが風味があって慣れれば美味しかった。
余談だが上海の屋台でこの臭豆腐らしきものを油で揚げていたのだが、その匂いがとんでもなくて
みんな涙が出るほどむせ返った記憶がある。

結局なんだかんだと話が盛り上がり3時間近く長居をしてしまった。
お店の方、長い時間ごめんなさい。でも増田社長と僕は「食と旅」で話が尽きそうもない。
最後には「もめん」さんの予約までお願いしてしまった。

帰りにお店の大将や店員さんが外までお見送りしていただいたが
また直ぐにでも伺いたい店です。とにかく安い!お値打ちです。
そして本格的に美味しいデス!
本当に口福!?粥店になっちゃいますよ!
幸福粥店(ハッピーコンジー) 06-6222-1885
大阪市中央区備後町4-2-5
  



2011年2月20日日曜日

お待たせしました!







たつの市で住宅を計画中の「Yさん」。今年初めての打合せです。

実をいうと年末から工事や学生の卒業設計等でドタバタとしていましたので、
少し落ち着くまで打合せを待っていただいてました。

やっと設計打合せ再開です。お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

今日までご自分達で住いの研究をしていただいてました。
その間、ちょっとずつ具体的な建築材料や設備機器をご覧になられたり
お友達の住いを訪問され、お話を聞いたりされたようです。

最初のプレゼンテーションでプランを気に入られたこともあり、
これから実施設計に入っていくわけですが、大きい変更はなさそうです。
明日からもう少し具体的な仕上げを入れた模型を作り始めます。

そして、Yさんご夫妻から「今年も宜しくお願いします」という事でお土産をいただきました。
弟さんお奨めの京都「ふじ田」の天然ぶりの味噌漬け。とても美味しそう!
早速いただこうと思ったのですが、残念ながら食べ頃が22日からだそうで
現在「待て!」を言われて、よだれタラタラのワンちゃん状態です。

やっと歩けるようになったお子様をお連れいただいたのですが、
男の人はどうも苦手だと仰っていたのに、私をまったく怖がらない!
リノベーション住宅のお子様「さあちゃん」も男の人はダメだといわれていたのですが
私には結構なついてくれて抱っこしても嫌がりません。

一見髭を生やしているので怖がられるのかなあと思いきや、
子供さんたちに好かれるタイプのオジサンなんでしょうか?
そうだとしたらちょっと嬉しい!かも。

追伸 遅くなりましたがバレンタインにプレゼントをお持ち下さった「I 邸」「M邸」の奥様
    本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。




2011年2月19日土曜日

完成間近




昨日は東野田プロジェクト(アーバネックス京橋プライマリーワン)最後の定例会議でした。

工事はもうゴールを迎えようとしています。来週末には設計検査
そして3月中旬には完成引渡しです。
2009年秋にこのプロジェクトがスタートして1年半が経ちますが
どうしてこう月日が経つのが早いのでしょうか?

工事規模が大きくなると施工の分業化が進んでいるので、
職方の皆さんはたいていがもう次の現場で作業をされていて
建物の完成を見ることはあまりありません。

設計する立場としては職方さんに単なる作業現場の一つと思われたくない。
設計者は面倒なことばかり言っていたけれど、面白い仕事だったなあ
出来上がったら是非見てみたいなあと思われるような建物にしたいのです。
一人ひとりの職方さんと管理する工務店のスタッフがいて初めて僕らの
図面はカタチになっていきます。

でも最近の職方さんはみなさん優しくなったなあと思います。
若い頃は本当によく怒られました。

南側と北側の外観。それぞれに部屋があるので似たようなカタチになっています。
手摺りの色合いは奇数、偶数、素数を使い、農耕地のパッチワーク模様をイメージしてます。
エントランスまわりでは最後の仕上げ工事が急ピッチで進んでます。
先日、愛知県多治見市へ検品しに行った織部製陶さんのタイル(クレイマイスター)や
目透かし積みの大型タイルを作業中。透かし積みのタイルはこの中に照明が仕込まれ
行灯のような柔らかい光がエントランスホールを包み込むことになります。

結構手間のかかる作業で、俗に言う職人泣かせの仕事です。
でもこの職方さんたちは僕の仕事をあちこちの現場でしていただいているので
面倒には慣れてると思います。右の写真の白い点は目地調整用の詰め物。
タイルが重いので硬化するまでタイルが動かないように固定しています。

こちらは駐車場になる土間のコンクリート仕上げ作業中。
コンクリート打設後、一定の時間をおいて左官屋さんが鏝で押えていきます。
平行して外構、植栽工事が進行しています。
私もちょこちょこ現場を覗きに行っています。
同じ時期に工事が半年かかったフルスケルトンリノベーション住宅も完成します。
スタッフ総出で走り回っています!





2011年2月16日水曜日

心をピュアにする本






このところ夜は少し時間が取れるようになった。

だからといってボーッとしてるわけにもいかない。
こんな時こそ本を読もうと思った。建築に近くて建築ではない本を読みたい。
そんな中、専門書店ではなく雑貨屋の片隅においてあったこの本が目に止まった。

本のタイトルに惹かれたのかもしれない。
「美しいもの」「美しいこと」と書かれた2冊の本とその表紙が最近の僕好みだった。

塗師である著者が「美しいものとは何だろう?」という自分自身への問いかけから始まり、
物作りを生業とする著者の周りにいる人たちへの会話の中で、その答えの糸口を探し求める対話集。

純粋に「美しいもの、美しいこと」を探し求める人たちの言葉が
僕の心に染み渡ります。
この本に登場する作家達のアトリエを今すぐにでも尋ねて、
言葉を交わしてみたいと思わせる珠玉の本です。


是非読んでみてください!

   「美しいもの」 「美しいこと」  各¥1900  新潮社
 著者  赤木明登(あかぎ・あきと) 1962年岡山県生まれ


    中央大学文学部哲学科卒業後、編集者を経て88年輪島へ。
    輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修行、94年独立

    詳細はwww.nurimono.net/

2011年2月15日火曜日

美しい住い





以前、事務所では住宅の設計依頼を受けたお客様に社内コンペを実施してると
ブログに書いたことがありますが、写真の小さな模型達がそのプレゼン模型。

今回は4人の作品が並んでます。もちろん私のもあります。
若いスタッフ達は事務所でなかなか考える時間も模型を作る時間も無いので
自宅で深夜頑張ってるようです。

でも面白いですよね。
同じ事務所でもそれぞれが考えると4通りの解き方がある。
建築は同じ解き方がないので、施主は自分の考えに一番近い住いを選ぶことが出来る。

住いの設計は本当に難しい。住み手一人ひとりの生き方があり、生活がある。
すべてを満足させることは出来ないかもしれないけど、とにかく生活していて気になるものや
目障りなものを出来るだけ感じない空気のような住いを設計したいと思っている。

そして「何気ない生活が美しい住い」を目指しています。














2011年2月11日金曜日

雪化粧





気温はそれほど低くなかったのですが、今日の大阪の街は薄っすらと雪化粧しましたね。
たまたま先日の朝方、部屋の窓から東の方向を何気なく写真に撮ってました。
同じ窓から撮った今朝の風景。

雪国のとんでもない雪の量からすれば、こんなの雪化粧とは言わないかも知れません。
でも、久しぶりに見ました、大阪で屋根に積もった雪。

よくよく考えてみたら、僕も金沢に7年程住んでたことがあって、
雪国の大変さは身にしみてます。もう本当に、口では言えませんが大変です。

よりによって、こんな日にお客様と午前中にショウルームで打合せの約束をしていた!

朝、阪神高速が通行止めで動かないとお客様から連絡をいただいて、お子様もいっしゃるので
今日は中止にしようか迷いました。こんな日に来ていただくのもどうかなあと思ったのですが
工事中の現場を手待ちにするわけにもいかず、無理に来ていただくお願いをしてしまいました。
助かりました!これで明日工務店に指示が出来ます。「I さん」有難うございます。
無理を言って申し訳ありませんでした。

打合せの後、ランチを食べませんかとお誘いしていましたので、
今日は長堀橋にある山田さんのお店「カーサM」へお伺いしました。
こんな荒れた天気だと、お客様も少なめかと思っていたのですが、
どうしてどうして、満席の繁盛ぶり。最近評価がどんどん上がっているようです。
事前に子供連れでも構わないか?とリクエストしてたのですが、
こころよく引き受けてくださいました。山田さんありがとうございます。
このお店、オーナーの山田さんのお人柄なのか、リラックスして食事が楽しめます。
「I さん」ご夫妻にも満足していただいたようです。また少し、ご夫婦と距離が近づきました。
「自分達の家の工事が済んで、見学されたどなたかがまた仕事を依頼してくれたらいいですね!」と
ご主人が仰った。
そうですね、「Ⅰ さんと巡り合うまで10年の月日が過ぎましたが、スタジオ クランツォで
住宅設計をスタートしてから今日までお客様の紹介だけでずっとつながっているんですよ」と
お答えするとびっくりされてました。
でもこれから先ホームドクターとしてご家族と一生お付き合いすることになるので
宜しくお願いしますとあらためてご挨拶させていただきました。

2011年2月8日火曜日

モデルルーム





建築中の集合住宅事業主殿から賃貸募集販促用として、
モデルルームのインテリアデザインをするように仰せつかった。

建物全体のコンセプトに合わせアジアンモダンをベースに2タイプ、
そして1タイプはモダンな日本を意識したインテリアを作る。
1ヶ月ほど前から準備を進めていたので、ソファやベッドなど
基本となる家具や照明器具などは大体揃えられた。

問題は小物類。これが大変!なかなかイメージ通りのものが
手配出来ない。
結局、私があちらこちらの旅の途中に購入した私物の出番です。
自分の好みで集めたものだし高価な物などないのだから、
お貸しするにしても気分的にも楽だ。イメージもピッタシ。
まあそれぞれに思い出はありますが。。。
でも事務所に長い間ディスプレイしてたものもあるしね。

モノクロ写真用の額なんかも自分の撮りためていた写真をプリントして使うので安上がり。
ディスプレイ用のフラワーアレンジメントも自分達でやります。
すべて手作り。最近この手作りの良さに非常に魅かれております。
            

タイ「チェンマイのカレン族」が織ったタペストリー、バリ島「ジェンガラケラミック」の皿
フィリピンの椀、タイ「セラドン焼」の器、ベトナム漆器の椀など。。。。本当に安価なものばかり。
でも、こうやって並べてみると、結構派手目ですがそれなりに美しい。
さてさて、明日は事務所スタッフ総出の肉体労働になりますが、
なんとかセンスよく、そして美しく仕上たいと思ってます。
ですので、事務所は朝から電話には誰も出られません。
申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

2011年2月6日日曜日

鮓 きずな






先日、クライアントのN社長から仕事の打合せの後、
プライベートな事でちょっと落ち込んでた僕を、それとなく励まそうという気持ち(!?)か
単に鮨を食べたいと思っていたのか定かではありませんが、とにかく「美味しいお鮨が食べたいけど
何処かよさそうなお店ない?」と聞かれました。

ちょうど京橋でプロジェクトに携わっていたし、その近くでいい鮨店があればいいなあと
思案していたところ、食通の「KOさん」から以前「きずな」あたりいいんじゃないかなあ?と
話されていたのを思い出し、早速予約をいたしました。

N社長ご夫妻とは長~い付き合いで、ラクダのコブ料理も食べた仲。
互いに美味しいものには目が無い。

鮓「きずな」は京橋駅から歩いて5分くらいの場所にあります。
何でこんなところに?というような場所です。
「いなせ」という今は福島の「ほたるまち」に店を構える鮨店が、
以前営業された店舗を譲り受け、二年半程前に開店されたそうです。

「鮨」の字をあえて「鮓」とするあたりに店主の食材に対するこだわりを感じます。

以前余呉の「徳山鮓」のことをブログに書きましたが、魚編に作ると書く「すし」は
熟れ鮓のこと、上方方面が発祥?かも知れません。正確にはわかりませんが。
江戸前ではあまり使わないようです。

いつもの事ですが、食べた鮨の種類を書くのは好きではないので、
その日一番美味しかったネタだけを掲載します。
握る前に肴でいただいた、山口県仙崎沖のマグロと
富山湾の寒ブリ(数日寝かせて熟成させてあります)。旨みが増して美味でした。

明石の名店「菊水」で修行されていただけあって、明石で上がる魚介類に
並々ならぬ拘りがあるそうです。左はその明石の蛸のやわらか煮、右はあわびの肝。
本日の一番はこの私の故郷である長崎産の鯖、昆布との相性抜群で凝縮した旨みが
たまらんかったですね!あまり美味しかったので最後にもう一回握ってもらいました。
同じく明石の穴子、包丁の腹で全体を軽く叩いて、
立ち上がった小骨を寝かせてから
握るという細かい仕事をされています。

ふあふあ の卵、車えびと明石の鯛のすり身が入ってます。
これはもうカステラですね!
まだ若い男前な大将。御歳35歳とのこと。
大学でラグビーをされてたそうで、卒業後鮓の修行に入ったそうです。
鮓を握る所作が独特で、ワルツっぽい踊りのような優雅な握り方です。
場所柄でしょうか、お値打ち価格で本当に美味い鮓を堪能出来ます。
N社長、早速次回カウンターを占領してしまいそうな人数分の予約をされてました。









2011年2月5日土曜日

ドキドキの瞬間



一昨年10月に設計を着手して工事を進めていた東野田プロジェクト。
正式名称は「アーバネックス京橋プライマリーワン」といいます。

今年3月に竣工予定なのだが、数日前から足場の解体が始まった。
気になってしかたなく、解体中の現場を訪れた。

意匠設計の中で一番ドキドキ、ヒヤヒヤするのがこの瞬間です。
外観の仕上げがおおまかに済んで足場解体となるのですが
どんな風に出来上がっているのかこの時まで誰もわからない。
分かっているのは自分だけ。
でもその自分だって余程自信がない限り、なんとなく不安なんですよね。
今はコンピューターグラフィックスを使ってあらかじめ近似値は想定できるのですが、
現実は立地条件や光線の具合で想定外の事が起こったりします。

特に今回のプロジェクトではバルコニーの手摺にアルミステンカラーのバー材を多用しました。
ステンカラーは太陽光や周辺の環境光をアルミ自身が吸収するので複雑に反射します。
それが狙いでもあるのですが、こちらの思惑通りに反射してくれるかちょっと不安でした。

で、結果は?   大丈夫!イメージ通りの雰囲気が出せました。良かった!

プロジェクトのコンセプトの一つである「風景、光景を作る」という命題に対して、
「東野田」という過去からの地域性を考慮し、「人々の日々の営み」を建築意匠的に
何か表現できないかと考えていました。
そこで大地を耕作する人々のたくましさや生命力みたいなものを、
建物の外皮(ボリュームがある手摺部分)のイメージに使おうと思いました。
それは「土や田畑そのもの」ではないかと考えた訳です。
上の航空写真(これはオランダの穀倉地帯ですが)でわかるように
畑のパッチワークパターンにヒントを得て手摺をデザインしました。

そのパターンは奇数、偶数、素数を使って配列してあります。

太陽光線を反射しているので、写真に撮ると白っぽく見えますが
実物はもっとシックです。
これから1階のエントランス廻り、外構工事が始まりますが、
周辺建物とはまた違った味のある集合住宅になると確信してます。







2011年2月2日水曜日

自転車






先日竣工した「櫻山居」のKさんも、今設計中のたつの市のYさんも
大の自転車好き。自転車の話が時々出るのだが、困ったことに
僕は自転車に乗れない!

えっ!と思われる方も多いと思いますが、本当に乗れません。
当然バイクも乗れません。
スタッフのK君なんか身体に似合わず大型の750ccに乗るのに!

良家のお坊ちゃまでそんな危ないもの乗ってはいけませんと
止められてた訳ではないのですが。。。。

実を言うと、少年時代を過ごした長崎のは、街全体がすり鉢状になっていて
自転車に乗って行動する平地が少なかった。
たいてい石畳や階段を下りたところに学校があり、その運動場で何かを
する程度だったので必要なかったのです。
また細かく小学校の校区が分かれていて、自転車で行動する範囲となると
他校の校区になり、少年達のささいな小競り合いの原因になってしまう。
だから、暗黙の了解で他校区には出向かないことになってました。

長崎のある程度の年齢の人は自転車に乗れない人が多いと思います。
今は郊外の平地に家を建てる人が多くなったので、そんな人は少ないと思いますが。
TV番組の「秘密のケンミンSHOW」でもやってたような。。

街によっては区役所や市役所で自転車乗りの講習会などを開いているところも
あるそうですが、今更講習会へノコノコ出て行くのもなんとなくかっこ悪い。
だからもういいやと諦めています。
ということで自転車の話にはついて行けません。ゴメンナサイ「Y」さん。

スタッフTさんの自転車。日々の通勤の足です。
事務所にも1台ありますが、もっぱらK君専用となってます。