2012年8月23日木曜日

贈り物



新宮から事務所に戻って来たら宅急便が届いてました。

差出人は神戸のT社長。
長いお付き合いのクライアントです。
一緒に何度もヨーロッパを旅したり、
仕事でずい分と助けていただいた方です。

中を開けてみると LOUIS VUITTONの箱が出てきました。














何だろうと思いつつ、タグを開けてみました。
そこには写真のように書いてありました。














そうか、誕生日月だったし、還暦だったので
プレゼントを用意してくださったんだ。
皮のつまみを引いて中を開けてみた。
そこには赤い色のネクタイが。。。。














いやあびっくりしました。
嬉しかったですね!本当に。

風邪を引いてて声が出にくいので電話をかけられず、
すぐにお礼の手紙を書きました。
今日は東京へ行かれてると思いますが
いつも、いつも気を使っていただいて有難うございます。

こんなサプライズ、男同士ではなかなか出来ませんが
そのあたりのセンス仕事柄さすがですね。

大切にします。本当に有難うございました。
これからも宜しくお願い致します。

2012年8月22日水曜日

「ゆらぎの情景」


昨日、新宮市でプレゼンを行う予定で新大阪駅へ向かいました。
9時過ぎの新宮行き特急に乗車予定でした。

発車の20分ほど前に人身事故が発生して、電車が動かず
結局1時間40分遅れで動き始めました。
新宮まで特急で4時間かかります。
お客様には事情で遅れる旨連絡したのですが、
紀伊田辺近くまで走って、今度は途中駅の古座までで
その先は運休すると車内アナウンスが流れました。
「えっ!新宮まで行かないの?」と驚いた乗客たち。
串本から各駅停車に乗り換えて新宮まで行ってくださいと
冷たい一言。。。。紀勢本線ではよくあるようです。
以前にもスタッフが新宮市役所に打合せに向かった折
現地が悪天候で白浜駅で運転打ち切り。。
その時は振替バスで新宮まで向かいました。

お客様にまた連絡しました。
「新宮到着が夕方4時くらいになります。。。」
正直、気持ちが萎えそうになりました。
でもお客様から待ちますと連絡があり、
気持ちを取り直し新宮へ向かいました。

















前日の夜までかかって作った模型をどうしても
ご覧頂きたかった。。。
初めて敷地を見たときの印象がそのまま模型になりました。

太平洋と足元に横断する熊野古道を見下ろす、
海側に突き出たバルコニー。そして反対方向には
新宮の街を見下ろすテラスが設えられた特徴的な住宅です。

いくつか配置された空間の隙間を通してゆらゆら揺れる
蝋燭の炎ように海や街を眺めることができます。
あちらこちらから風景、光、風、海の音が強く、弱く
侵入してくるような「ゆらぎの住まい」そんな住宅を
目指したので「揺らぎの情景」となずけました。

クライアントご家族とコンセプトや提案プランの
お話をさせていただき、気が付いたら夜7時を廻ってました。

当然大阪へ帰る電車はもうとっくに出た後。
そのままホテルに宿泊して、始発の特急で帰ることに。














奥様から新宮名物の鈴焼をたくさん頂きました。
帰りの電車の中で少し頂きましたが、
やっぱりこのお菓子美味しいですよね。。


















王子が浜を走る列車に朝日がまぶしく
なんだかとても清清しい気持ちで帰れました。

帰ったらまた来週打合せのプランを考えないと。。

2012年8月14日火曜日

鰻と鯰



ブログを読んでくださっている皆様、残暑お見舞い申し上げます。
お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?

私はといえば、ゴホッ、ゴホッと夏風邪の咳をしながら、
片付いてない仕事に精を出しているわけですが、
一人で思いっきり仕事が出来ると内心思っていたのですが
中々思うようにはいきません。

さて、前回もちょっと栄養をというブログだったのですが、
今回もその続き!
この時期、夏バテ防止に鰻を食べて頑張ろう!と思いますよね。
ちょっと高いですが。。。。

確かに鰻は美味しい。あの香ばしいパリッとした皮や
ジューシーな身の柔らかさや旨みはたまりませんねえ!
こちらは宍道湖の天然鰻です。
宍道湖七珍に数えられていますが、身の丈1mほどの
大きいものです。
でも、もっともっと大きいのがいるそうです。









































ところで鯰は食べたことがありますか?

僕が小学生の頃、祖父の田植えを手伝うために
家族みんなで出かけた折、さすがに一日中手伝いは
出来ないので、田んぼの横の川に釣り糸を垂らして
魚釣りをしていたのですが、鰻と大きな鯰が釣れました。

祖父は七輪に炭をおこし、手際よく鰻も鯰も捌いて、
蒲焼を作ってくれました。
いい香りと蒲焼の甘辛いタレの味がずっと脳裏に残ってて
今でも時々思い出すのですが、その時食べた鯰の味が
忘れられません。鰻より美味しかったんです。

小学生の味覚ですから曖昧でいい加減なものかも知れませんが
何故か鯰が美味いという記憶だけはずっと残ってて
いつかチャンスがあったら絶対蒲焼で食べたいと思ってます。

その話を松弥の中井さんにしていたら、実は中井さんの
お父さんが鯰は美味しいと言われていたそうで、
中井さんも一度試してみたそうですが、その時は美味しく
なかったそうです。

アジアやアマゾンでは鯰は高級魚として売っていますが
日本ではあまり食べないようですね。

白身の上品な味で、祖父によると「鯰の方が美味しい」と
僕は叫んでいたそうです。


2012年8月11日土曜日

滋養



少し調子に乗って無理したせいか、
長距離電車の冷房が効きすぎていたのか
風邪らしき症状が出てしまった。
咳が止まりません!

最近運動不足で、好きなフライフィッシングもまったく行けず
悶々とした日々を過ごしていたのだが、体力落ちてるよなあ。

こんな時は栄養のある美味しいものを頂くことが「僕の特効薬!」
ということで、毎回どんなものが出てくるか楽しみにしている
看板のない店、西天満の中井さんのところへお邪魔した。


今が旬の淡路島由良産の赤ウニ。
このウニをそのまま食べるのではなく
ウニの上に黒鮑でダシを取った汁をかけて頂きます。














こんなもん美味くないわけないでしょう!
同行の友人タカちゃん、瞬時に椀の中が空に。
このあたりの味の出し方上手いよなあ中井さん。

その鮑は炭でちょっと炙って肝とだし汁で溶いた汁に絡めて。














この肝のかけ汁で日本酒が何杯でもいけるとMさん。
飲兵衛にはたまらんでしょうね!

〆は鮎ご飯。














お出汁で炊いたご飯に炭火でじっくり焼き上げた
由良川の活け鮎を混ぜていただく。
丁寧に身をほぐしてもらった鮎の味は忘れられません。
美味しかった!
これでちょっと元気が出てきました。

まだまだ月末までハードなスケジュールが続きますが
気合を入れて頑張りマス!

2012年8月6日月曜日

濃密な空気の町



週末、紀伊田辺市でリノベーション住宅のプレゼンを終え
そのまま大阪へ帰ってもよかったのだが、
車窓から見える海は遠くにある台風の影響で荒れていて
その様子から、新宮市の海岸に近い高台にあるUさんの敷地が、
どんな状況なのか確かめたくなってそのまま新宮まで来てしまった。














新宮に近づくほど雲行きは怪しかったが、
まあ行けば何とかなるだろうといつもの調子で来てみたものの
太平洋から吹き寄せる潮風はたっぷりと水分を含み
ねっとりとした空気が身体を包み込む。
大型の黒揚羽蝶が飛び回り、見たことの無いような野鳥が
木々を渡っていく。
しかしそれが亜熱帯に似た特有の濃厚な空気を作り、
生まれ故郷に近い何か懐かしい匂いがする。
































敷地に立ち、静かに目を閉じ耳を澄ましてみた。
吹付ける風に混じり潮騒の音が聞こえる。
「波の音が聞こえるんですねえ?」と散歩で通りがかった人に
言葉を向けると、「そんなことは当たり前ですよ」という
顔で静かに微笑まれた。

茫洋とした太平洋の水平線ばかりに目がいくが、
考えてみれば南東方向に下る緩やかな斜面は途中で立ち消え
紀勢本線の線路と砂浜に続く崖になる。
直接外洋の大波が打ちつけるその場所から
さほど遠くない高台にこの敷地があることが自分の足で
歩いてみてわかった。
































棕櫚の木にサツマイモ畑そして赤土、それは南の島の
風景そのもの。
以前から計画している同じ新宮市の「錨を下ろした
ボートハウス」とはまったく違う場所であるけれど
この辺りは雨や土が下から上に降るそうだから
真摯に環境と向き合わなければ思わぬしっぺ返しを
くらいそうだ。


















何よりもコンセプトを大事にしたいというクライアントに
納得いただけるものを作らなくては。。。。
歩き回ったおかげでコンセプトの核になりそうな発見がありました。

「錨を下ろしたボートハウス」のMさん、新宮の滞在時間が
2時間30分しかなくてお会いできませんでしたが、
次回来る時は必ず食事ご一緒しましょう!

2012年8月2日木曜日

還暦だそうです!


昨日は私の誕生日でした。
世間では「還暦」というそうですが、僕には他人事です。
そんな言葉で一つにまとめられたくない!
もちろん決して悪い言葉ではありませんが。。。。
僕の中の60歳はずっ~と先の話。。。

昨日久しぶりに兵庫県三木市の「徳永家具工房」へ伺いました。

日々を梅田の高層ビルと向き合って暮らしているので
こんな青々とした苗の風景の中、車を走らせると気持ちいい!















徳永さんとは不思議な縁で知り合いましたが、
同じ歳で食べることが大好きという共通点があって
妙にウマが合います。


















なだらかな坂道を上がって行くと工房が見えてきます。
ガマの穂なんて久しぶりに見るなあ。
本当に気持ちのよい風景です。

実はあるお施主様から大事な家具の依頼があり、
どうしても彼に作ってもらいたいと思っていたし、
「渦森台の家」の奥様からも吉野杉で机を作って欲しいので
作家を紹介してと言われて、現在工房で制作中ですが、
その作業の確認もありました。


















工房とお住まいはこの玄関で繋がっているのですが
手作り感いっぱいのお住まいでご自分で建てられたとか。
エネルギッシュやなあ。
板壁が雨に打たれいい感じに変化してます。
ショールームになっている玄関もその向こうには
田んぼが広がりとても大らか。
工房もゆったりしてます。










































手土産にと「出入り橋のきんつば」を持参したのですが、
丁度そこに「たたら鉋の鍛治師 大原さん」が美味いものの
匂いをかぎつけてやってきた。
カメラ目線の徳永さんと大原さん。みな60オーバーか。。。。
二人の創作に対する思いはハンパではありません。
庭の木陰を見つけて鉋談義が始まってしまった。

風が吹き抜け、蝉しぐれと青い草息が心地よい。
時間が止まった風景がここにある。



















帰り道、道路わきの畑に実った小ぶりのトマトを見つけた。
熟したのをキンキンに冷やしてがぶっとやったら美味いんだよねえ。
小学生の頃、庭のトマトをオヤツ代わりにしたのを思い出す。

2012年8月1日水曜日

とうもろこし


最近、いやここ数年昼間無性に眠くなる、それも特に仕事中に!
どうしようもないくらい眠い。
お疲れなのはわかっているが、そればかりではないようだ。

無呼吸症候群か何かで熟睡出来てないのだろうか。
お年寄りと話していて、時々話しながら知らぬ間に
眠りこけてしまうようなカンジというか、寝たらアカンと
思いつつも脱力感に身体と瞼が言うことを聞いてくれない。

スタッフ達を見てるとみな眠くないのか一心不乱に
パソコンに向かっている。
気は若いつもりでいるが肉体は正直で、もういい加減に
休め!とシグナルを送っているのかも知れない。

夏の暑さに少しは脂っこい料理もいいだろうけど
さっぱりしながら即エネルギーになりそうだと思ってる
とうもろこし料理。
今の時期しか食べられない食材で、旬のものだから
栄養価も高いだろうと思いつつ口にする。

大阪天満の切子の器に入ったとうもろこし
下にはじゅんさいが潜んでいます。(西天満松弥)














卵の殻に入ったスイートコーン。中には卵黄を固めたものが
入ってます。(ユニッソン・デ・クール)














見ての通りのとうもろこしご飯。
甘辛いタレが食欲をそそります。(京都 緒方)














根菜や豆類、とうもろこしが大好きな私。
毎日食べても飽きません。
美味しい!きっとエネルギーになってるハズだ!
たぶん、いや何となく。。。。。気のせいかな??