2012年11月28日水曜日

嵐を呼ぶ男?



またまたアクシデントに遭遇してしまった。

3連休の間、紅葉見物でごった返す京都での建築家展に参加した後
3人のクライアントの方々とそれぞれ打合せを予定していたので、
月曜日の早朝、和歌山県新宮市へ向かう特急に乗り込んだ。

前日の夜、天気予報で和歌山県南部は雷を伴う雨の予想。。。
それくらいは別に大したことではない、大丈夫だろうとのん気に構えていたが、
白浜辺りに近づくとにわかに雲行きが怪しくなってきた。
窓の外を見ると、木立が大きく揺れ、雨が空から降るのではなく
真横に降っている。

嫌な予感がした。

前々回、クライアントのUさんにプレゼンするため、新宮へ向かった折、
人身事故のため特急電車は2時間遅れ、その後途中駅で運行打ち切り。
串本駅から各駅停車で新宮へ向かい、結局8時間もかかって
夕方4時近くにやっと新宮へ着いた。。。
なんとなくまたそんな羽目になるんじゃないか。。。

案の定、電車は周参見(すさみ)駅辺りから突風のため徐行運転。
一駅進んでは様子をみながらゆっくりゆっくり動く。
結局数駅過ぎた「和深駅」で30分程様子を見ていたが
「串本駅から迎えのバスがこちらへ向かってます」と
車掌のアナウンスが流れ、電車は運転休止。。。
「またかよ。。。」と思いつつ、Uさんにメール。
「暴風雨で電車が動きません。。。済みません。。」




























車窓から見える目の前の荒れ狂う海岸線
線路のすぐ下がこんな状況だとさすがに
電車は海岸線走れません。

串本駅まで迎えに行きますとUさんから連絡を頂いた。
駅まで迎えに来ていただき、車中でご夫妻から
「こんなアクシデントに再三巻き込まれる人も珍しい」と
「自分達は生まれてからずっとこの街に住んでるけれど
一度もそんな目に遭遇したことはない」と大笑いになってしまいました。。
スタッフのM君も新宮へ向かって大雨のため電車が動かず
白浜駅からバスで向かったこともあります。。

ホンマに嵐を呼ぶ男、いや事務所やな。。。

以前からクライアントのUさんやMさんには台風の時に
どんなに凄いのか一度新宮へ行ってみたいと話してましたので、
そういう意味では丁度よかったかもしれません。
設計するにあたり非常に参考になりました。

嵐が過ぎ去ったその夜、Uさんご家族と初めて食事をご一緒した。
お互いの生い立ちや生き方、住まいに対する思いなど
時間を忘れて話し合いました。
新宮に来るといつもこんな夜になってしまいます。。

2012年11月17日土曜日

バング&オルフセン



以前から注文してたデンマーク製バング&オルフセンの
オーディオセットが本日やっと「海に背を向ける家」に運び込まれた。














本国での色々なアクシデントが重なって、中々入荷しなくて
お施主様に気をもませてしまいました。

「画竜点睛を欠く」というのかこのセットがリビングに納まらないと
全体のバランスが取れなかったので、やっとホッとしました。
このオーディオシステムをセットするために別注した家具も
生き返りました。ジンバブエという黒御影石の天板によく合ってます。














TVモニターの音声もこのスピーカーシステムから出力するのですが、
モニター背面の壁の中を配線しなくてはいけなくて、
スタッフにも手伝ってもらいながらやっと接続。
久しぶりに僕も汗をかきました。


















取り付けが終わって、出力を上げていくと
素晴らしいサウンドが部屋中にに響き渡ります。
TV画像スイッチはONになってるだけなので
画面はあまり気にしないで下さい。

ゆったりとした空間で食事を楽しみながら
ゲストをもてなされることも目的の一つなので
これは充分にクリアしそうです。


















適度な緊張感のある美しい空間です。
カッシーナのマラルンガソファとも程よいバランスを保ってます。
あとはダイニングに取り付ける予定の「モダンシャンデリア」を
探し出す事くらいでしょうか。。

2012年11月16日金曜日

日々感謝


昨日、和歌山県新宮市で計画を進めている「Uさん」が
ふらりとアトリエにお越しになった。

たまたま大阪、梅田に用事があって来られたので、
ちょっと寄ってみようと思われたのだそうだ。
さすがに新宮からだとそうそう簡単に行き来が出来ない。
何かのついででないと来れませんものねえ。
昨日はそのUさんの住宅プランを検討する日だったので
グッドタイミングでした。お土産もありがとうございました。

澄み切った空、空気、生き生きとした自然、これが新宮そのもの。














敷地の一部からは太平洋を望むことが出来ます。














今年の6月下旬に初めてお会いしてお話をお聞きし、
計画地を確認させていただいたりしてファーストプレゼンを行った。
その後、色々な経緯があり一時は計画が中止になりかけたのだが、
ある方のお陰で復活。。。。
今は実施設計に向けて詳細部分の検討をしている段階です。
お預けしている模型を家族全員で覗き込んで
色々想像しながらプランを楽しんでいらっしゃるそうです。

名古屋で計画している「抱きしめられる家」のOさんご夫妻も泊りがけで
大阪へお越しになりました。
来年1月には工事を始める予定で着々と準備を進めています。

着工のメドが立ち、やっと落ち着いて食事が出来るので、
京橋にある「きずな」というお店にお誘いしました。
僕も久しぶりにお店に伺いましたが、お店の大将から「N社長さん
先週お見えでしたよ」と声を掛けられた。










































本当はこんな日に偶然お会いしたら楽しいだろうなといつも思います。
僕が食べに出かけるお店は皆さんに紹介してますので、
いつか必ずどこかでお客様同士がお会いする日があるだろうなあ。
Oさんの奥様、夜の京橋駅前の風景にずいぶんと驚かれてましたね。
ベタな大阪、下町の光景ですからねえ。

今は京都でも計画を複数進めているので、頑張って開拓しないと。。。

僕が出来る事はみなさんとご一緒に食事を楽しむ事くらい。。。
すべてのクライアントの皆様に本当に心から感謝です。

2012年11月12日月曜日

特権



このところ立て続けに美味しい甘いものを頂いた。

スタッフ共々普段とても頭を使うので(!?)
脳に栄養補給できる甘味はとても有難い。

僕のアトリエではおやつは基本的に新人から順番に選択権がある。
つまり一番美味しいものは若手が頂く。
僕としては一番目に見えないところで働いている若手に
美味しいものを選ぶ権利ぐらいあっていいのではないかという思いがあり
事務所開設当時からそうしてきた。

東京恵比寿の「タイユヴァン・ロブション」のシェフパティシエをされてた
林正人さんのお店「ラプラージュ」のエクレア














だから僕はいつも残り物を頂く事になる。
のどから手が出そうなくらい「これ食べたい!」と思う美味しそうな
お菓子もあったりするのだが、じっと我慢している。
誰か「所長に食べてもらおうよ」なんて甘い言葉言ってくれないかなあと
内心思っているのだが、誰もそんな気配りはしてくれない。

自分で買って食べる事の少ないスタッフだから、
こんな時こそ食べさせてあげないと。。。。
ある意味かわいそうなのは古参スタッフの「K君」かもしれない。
彼は最初からずっと僕の前だし、他のスタッフは入れ替わりがあるから
常に一番美味しそうなお菓子の選択権がない。。。

豊中市岡町にある「森のおはぎ」。僕の専属ランチ屋さんである、
近所の「ZEN」のマスターご夫婦が差し入れしてくれた。
小ぶりで甘くなくてとても食べやすいし、美味しい!




























そして北浜にある江戸時代から続く和菓子屋「菊寿堂義信」の高麗餅。
これもとても美味しい。黄色のお菓子は今しかない「銀杏餅」










































写真撮るの忘れて食べてしまったら、友人の「S君」が写真用にと
また買ってきてくれた。有難い。。。。

2012年11月9日金曜日

ダイジェスト


先週から今週末にかけて多忙で出張が多く
なかなかブログをアップ出来ませんでした。

「碇を下ろしたフロートハウス」のMさんには
完成予想のCGをプレゼン。

具体的なイメージが涌いてきて完成の現実味が出てきました。
出来る限り「納得のいく住まい」を作りたいというMさんの希望を
なんとか叶えてあげたいとあれこれ思案中です。
2012年4月着工を目指して進行中。
2階部分をライトアップして浮かび上がらせることを提案しているので
そのイメージ画が必要でした。














CG制作 STUDIOCURANZIO+谷川勇弥



また「揺らぎの情景」Uさんご夫妻には修正案の模型をプレゼン。
軸線は動かさず、プロポーションを変更しました。
敷地にゆとりがあるためにどうしても「欲張りな住まい」になってしまいます。
施主とディスカッションしながらプロポーションが変化するのは
互いの努力の産物かも知れませんね。
まだまだ昇華して行きそうです。楽しみです。














大阪に戻って学校の授業と集合住宅の工程会議の後は
京都で計画中のお住まい2件の周辺環境調査やヒアリング。

左京区で計画中のNさんの敷地近くには京都府立大学があるのですが
そちらの欅の街路樹もいい感じで紅葉が始まってます。
近くには疎水も流れ、春の桜、そして初夏にはホタルも乱舞するそうです。


















それから永観堂近くで計画中のM邸、
この季節周辺はどのように変化するのか確認したくて
敷地を訪ねてみました。
東山周辺はまだまだ紅葉は3分くらいだそうですが
それでも永観堂の山門をくぐると紅葉した樹木が手招きします。
































残念ながら本日は閉館時間を過ぎていたのでここまで。
美しい秋の風景は敷地周辺の名所に任せておいて、
いかにリラックス出来て光と時間が静かに流れる空間を表現するか
日々悩んでおります。

芦屋で進行中の「眺めを楽しむ家」もボチボチ着工に向けて
最終計画を取りまとめないといけません。

明日は「抱きしめられる家」のクライアントと工務店さんの
初顔合わせのため名古屋へ向かいます。


2012年11月2日金曜日

同窓会


今日は中学校時代のバレー部のミニ同窓会を新大阪で開きました。
長らくドイツ、アメリカ暮らしだったY君。門真にあるP社のエンジニアでした。
ある時僕のブログを見つけて連絡をくれて数日前にアトリエを尋ねてくれました。
15年振りに再会しましたが、その前も15年程会ってなかったから、
中学卒業して2回目の再会。

そしてもう一人は最近「たかじんのそこまで言って委員会」に準レギュラーで
出演している政治評論家の「加藤清隆」君。
収録で大阪に来てるからと急遽バレー部の同窓会となりました。
彼とも先日の長崎での中学同窓会で会うまで45年間会ってなかった。。。














彼には相当レアな現在の日本の政局も話してもらいましたが、
それよりも中学時代に誰が好きだったとかあいつはどうしてるとか、
本当にしがらみのない昔話に盛り上がりました。

僕の後ろからちょこっと顔を出しているのはサプライズ参加の同窓生Cさん。
不思議なつながりで「Y君」の息子さんがヒューストンに暮らしているのだが、
彼女も最近までヒューストンに住んでて、なんと同窓生の息子とは知らず
お付き合いしてたそうです。
その彼女は神戸の「海に背を向ける家」のクライアントとお知り合い。
工事途中にそのことがわかり、クライアントの奥様とお互いびっくり。。。
クライアントの奥様も長崎のお生まれ、それも中学校の同じ校区の生まれです。
偶然なのか必然なのか。。。不思議な関係です。

次回バレー部のチームメイト全員と同窓会をするという決意表明をしてお開きに。
久しぶりに全員中学生に戻った一日でした。