2013年7月28日日曜日

週末・移動の日々



酷暑の週末、金曜日は「セカンド ハウス」のお施主様ご夫妻と
キッチンの打合せのため本町にあるショールームへ。
ゲストをもてなすためのデザイン空間を計画しているので、
キッチンも大胆に非日常的なデザインのものをご希望。。。

土曜日は工務店さんとの顔合わせを含め新しいプロジェクト
「Linea Parallela」の打合せのため敦賀市へ。
全体的なプロポーションや間取りを気に入られているので、
打合せはスムーズです。
細かい修正を検討しながら、広い敷地に庭をどのように配置するか。。。
時間をかけゆっくりと納得のいく住まいを計画中。。。

日曜日は竣工検査を控え、最終の打合せのため
「抱きしめられる家」のある名古屋市緑区へ。
やっと足場が外れ、個性的な外観が姿を現しました。

お施主様と3人で「オオーッ!」と声を上げてしまいました。
建物のファサードもコールテン鋼にリン酸処理したパネルも
とても美しく凛としています。。。。照明が入った夕景を想像すると
ワクワクしてきます。
まだ細かい部分の処理は残ってますが、存在感があります。

工事中ですが写真を少し掲載しておきます。



















コールテン鋼のチャコールグレイが建物をぐっと引き締めています。
建物の前にある電柱と、一段高くなった公園からの視線を遮るための
回転式目隠しパネルですが、インナーガレージの扉も同じ素材で揃えました。
ハウスメーカーばかりの住宅地にあって際立つ存在です。


















リビングには大きな開口部はありません。
写真右側の開口も扉を付けて塞いでしまいます。
左上の天窓から落ちてくる光だけをリビングの明かりとして使うのですが
そこから落ちてくる光の束についてはいずれご覧いただけると思います。


















塞いでしまう換気用窓。


















冬至の南中線から太陽光を呼び込むための大きな縦長FIX窓が
玄関ホールのハイサイドライトとして機能してます。
真冬にこの大きなスリットからどんな光が侵入してくるのか
今から楽しみです。。。


















中央部に奥様お気に入りの「モデーロ」オーダーキッチンを据えます。
空間を邪魔しないようレンジフードはありません!
排気はキッチン天板から床下を通って外部へ出て行く特注の換気扇です。

あともう少しで完成です。設計から完成まで2年の月日が過ぎていました。。

2013年7月25日木曜日

久しぶりの「ヴァリエ」



友人の誕生日お祝いに本人からの強いリクエストで
中之島にあるフレンチレストラン「ヴァリエ」へ伺いました。
いつも食事を楽しむ4人の仲間がいるのですが、
これが全員獅子座!7月下旬から8月中旬にかけてはバースデーが
立て続けにあります。。

オーナーシェフの高井さんとは10年以上の付き合いながら、福島から
中之島に移転されてそのオープニングに伺って以来、
なんだかわからないけれど3年以上お邪魔してませんでした。
お店の移転を計画されていた頃は時々自転車で事務所に遊びに来てくれてたんですよ。

さてダイビルにあるお店に入る前に厨房から出てきた高井さんとバッタリ。。。
お互い固い握手で再会を喜びあいました。

総支配人の井上さんとも本当に久しぶりです。
初めてのブログアップだから、料理たくさん載せときますね井上さん。
「周参見1本釣りケンケンカツオ、プラム・胡瓜・空豆・茗荷・オクラの加減酢仕立て」


 久しぶりの料理をみて感じたのはいい意味で「高井シェフの料理」
変わったなあということ。
以前は僕にいつもアグレッシブな料理を出してくださってたんですが、
少しマイルドになったのかな。なんとなく見た目も優しい。
お互い歳取ったしね。だんだん丸くなるんですね。高井さん!
「新牛蒡のポタージュとフォアグラとポワトリーヌの煮込みマジョラムと土の香り」
「生ウニと赤ピーマンのババロア・野菜のブイヨンジュレ風味トマトとビーツのガスパチョ
ピューレと共に」

なんか名前の付け方モードスパニッシュぽい付け方のような気がするけど
味付けは意外にさっぱりしてる。やっぱり高井さん変わったような気がする。
「アマダイの鱗焼・人参のピューレとワインのソース」 
「エストラゴンの香るブッサン鶏のロティ モッツェレラ・シトロン・プロヴァンスの芳香」


ボリュームも結構あり、ペリエを飲みすぎてお腹がパンパンに膨らんでしまい、
かっこ悪い姿を披露してるので料理が台無しかも知れませんが、
久しぶりの再会を記念して3ショットアップしてしまいました。。。。

しかし、本当にお腹出てるなあ。。今日だけですよ、こんなに出てるの。。。

プラザホテル時代の高井さんの写真を後輩の「ラ・メゾン・ブランシュ」
加藤シェフから見せてもらった事がありますが、いつもひょうきんで楽しそうに
されてましたね。井上さんとのコンビネーションも抜群!

また近いうちにお伺いしますね。楽しいひと時を有難うございました。



ブログソフトの調子が悪く、読みづらい文章になっております。
申し訳ございません。。。。。


2013年7月17日水曜日

夏本番



昨日は久しぶりに新宮市へ打合せと現場確認に出かけてました。

南紀は夏本番。車窓から見える串本辺りの海も美しいです。















那智勝浦駅には露地ものハイビスカスやブーゲンビリアが咲いてます。
本当にここは何処?という感じです。同じ近畿なんですがねえ。


















着工が延びていた「ゆらぎの情景」は来月下旬地鎮祭を行なうことを
施主、工務店、設計者の3者で再確認しました。
あれこれ細かい詰め作業をした後、近所にある「碇を下ろしたフロートハウス」の
現場へ向かいました。
現場は丁度外壁のガルバを施工している最中。



















北面と西面は2階部分が1mほど飛び出しています。
この部分は完成後夜は壁面をライトアップする予定です。



















東側からみた風景。
北西面はキャンチレバーになってとてもシンプルなんですが
東側はけっこう複雑な構成になってます。
黒い部分と白い部分がガルバの立てはぜ仕上げ。
2階のベージュ部分は真っ白い塗装仕上になります。

お客様と、ゆっくり工事中のお住まいを見学させていただきました。
毎日建物がどんどん変化していくのがとても楽しみだそうです。

工事関係者の皆様、本当に暑いですから、熱中症にならないよう
充分休息を取りながら良い住まいを作ってください。

帰りの電車から見えた白浜辺りの夕景。
このぶんじゃ明日も晴れだな。














「ゆらぎの情景」の奥様から頂いた揚げたての串カツとめはり寿司。
帰りの電車の中で、あっという間に平らげてしまいました。
有難うございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


2013年7月15日月曜日

25周年パーティ





 
私がデザインしたショットバーがオープンして25年を迎え
常連方々有志が25周年記念パーティを企画された。

私もバーのオーナーからお誘いを受けお伺いした。

ショットバーは都心の繁華街にあるのではなく、
地下鉄御堂筋線「東三国」駅のそばにある。
もともとあった食堂を改装してショットバーにするということで
単身赴任者の多い街で、我が家にたどり着く前にちょっと一杯
飲めるような店にしたいというオーナーの意向を汲んでデザインした。

私はあまりお酒が飲めないので滅多にお伺いしていなかったが、
お店はオーナーの人柄もあり、地元に定着しこの街にはなくてはならない存在に
なっていった。

25年間という長い時間が経っているにもかかわらず、
お店はほとんど開店当時のまま。きちんと手入れをされ
本当に大事にされていたことがインテリアのそこここに表れている。

そして、一番驚いたのはお店のお客様達の関係。
おそらく最初は単身赴任者として、恐るおそる踏み入れたバーだったが
なんだかとても落ち着くということで、そこで知り合い仲間になられた方が
大勢いらして今回もその有志の方々が奔走して記念パーティが
開催出来たのだそうだ。

今回初めて参加させていただいて、本当にみなさん仲がよく
一軒のバーを介して知り合った人たちとは思えないほどフレンドリーだ。

なんとなくだが、楽しいお酒を飲み本音で何でも話し合えるのが
本当のお酒が好きな方々なのだと感じた。

2013年7月13日土曜日

眺めを楽しむ家 地鎮祭



今から13年程前、神戸市東灘区の住宅「a-h」を設計するにあたり、
当時はまだ少なかったコンクリート住宅の外断熱工法を採用した。
その参考となる工事中の住宅が芦屋市旭が丘の見晴らしの良い高台に
あることを知り一人見学に出向いた。

芦屋霊園のそばにあるその工事中の建物から数軒先に今回地鎮祭を
迎えることとなった「眺めを楽しむ家」の旧家屋が佇んでいた事など
当時は知る由も無く、そこから見える眺望に圧倒された。

「a-h」が竣工して10年ほど経ったある日、インターネットコンペで
住まいを設計する建築家を募集された芦屋市の方がおられた。
コンペ募集内容から10年前に完成した「a-h」や当時設計中だった
「海に背を向ける家」の雰囲気を引継ぐものであったので
完成した「a-h」の写真を添付し募集内容に近い住宅を設計中として応募した。

最終設計監理候補者の一人として計画地を案内されて驚いた。
13年前、見学に来たお宅の数軒隣にその計画地があったのだ。

コンペ結果は。。
私達が選ばれその住まいの設計監理をさせていただくことになった。

















































2013年7月7日日曜日

ファースト プレゼン



昨日は1ヶ月前に初めてお会いした福井県敦賀市にお住まいの「Tさん」の
プレゼンテーションでした。

模型を作り終えたのが前日の夜、まあよくあるギリギリまでの作業。
どうしても納得がいくデザインにしたい、模型は自分の手で
というのがあっていつも前日深夜までの作業になってしまいます。

テーマコンセプトは「Linea Parallela」イタリア語でいうところの平行線。

一般的には平行線といえば、互いの意見が合致しないなど、
ある意味対立するような意味合いで取られることが多いと思いますが、
ここではポジティブに考えました。

それは住宅地としてはとても広くフラットであること、空との境に障害物が
ほとんどないので、思い切ってリボンテープのような均一の幅であるラインを
使って建物を構成すること、施主ご夫妻の穏やかな性格、
安定した生活を願う真っ直ぐな線、周辺環境へ自然に溶け込む、
刺激の少ないデザインにしたいなどなど。。。
シンプルでありながら自由にデザイン出来ることを考慮して
均一な幅の紙テープを用意し、折ったり、カーブさせたり反転させたり
しながら空間構成を考えていきました。
その上で非日常的な生活空間を演出する仕掛けを考えること。。。










































贅沢な余裕のある敷地だからこそ出来る、平屋でフラットなフォルムの
50坪強の住宅です。





























敷地の北東角には周辺地域に向かって、開放された緑地を配置し
シンボルツリーを植えることにしています。

プレゼンした結果は。。。

ご夫婦共にとても喜んで頂きました。
予想してた以上の建物でとても気に入りましたとのこと。
ちょっと安心。。
これから、具体的な設計に入っていきます。
完成は平成26年の11月末を予定しています。

夜は敦賀の美味しい魚介類がいただけるお店を予約してくださってました。
部屋の向こうには敦賀湾が広がり美しい夕景です。(写真撮るの忘れてました)














新宮市でクライアントの皆様方と一緒に食事する魚種がまったく違い
楽しかったですね。太平洋と日本海ではこんなにも魚の種類が違うのかと
日本の食材の豊かさをあらためて感じました。














クリームチーズの上に福井名物「へしこ」をトッピング、
ブルーベリーのソースで頂く。これは白ワインにピッタリですね。

普段寡黙なご主人がとても饒舌になられ、とても嬉しかったですね。
Tさんとは2度しかお会いしてませんが、とても旧知の間柄のような
非常に近い距離感を感じます。
色々な共通点が多いからでしょうか。。。

最終のサンダーバードまで、楽しい時間を有難うございました。

2013年7月1日月曜日

旨い中華



最近旨い中華を食べてない。

2ヶ月ほど前に、大野アトリエの大野さん、東部淳一建築設計室の東部さんと3人
大野氏お奨めの福島の中華料理店「みわ亭」に行ったきりだ。

「みわ亭」もリーズナブルでなかなか美味しかった。
暑くなってきて、それに体の中に淀んでる慢性疲労みたいなものを、旨辛料理で
汗をかきすべてきれいに洗い流したい。。。

日曜日、「セカンドハウス」のクライアントとの打ち合わせが終わり、
空いてるわけもないだろうと思いながら「空心」に電話してみた。

カウンターならいけます!と色よい返事。

「空心」もまた1年近くご御無沙汰。本当に申し訳ない。
「山口さんお久し振りで。。。。覚えてくださってたんですね!」
「いやいや、シェフごめんなさい。最近はあれこれ食べる機会が少なくて。。
本当に申し訳ない。。」いつもの口上で席に着く。

相変わらず満席状態。今日は前ぶれもなく関西中華を代表する凄いシェフたちが
食べに来てたようで、シェフも気を使って大変だったようです。

まずは名前に惹かれました。
穴子の実山椒煮、五香の香り、ザーサイとセロリのジュレ、ライムの酸味















今の時期、穴子は旨い!なんかややこしい名前だけど、美味しいワ!
穴子のゼラチン質がたまりません。

続いて定番、やわらか角煮の特製黒酢酢豚。
これ本当に外はパリッ、中はジューシー。














百合の蕾が美味しいんです!
中を割るととろとろお肉。















飲めないんだけど、紹興酒に合うんですよこれが。。。

そして、鮎のコンフィ、重慶きゅうりの煮込み。














実山椒の痺れと唐辛子の辛さに重慶きゅうりが合います。
この下に鮎が沈んでますが、食べるほどに舌が痺れてきます。
「空心」は四川系が特に美味しいので、こんな料理をガツンといかないと
体中の血管が拡張しません。実山椒は鮎と一緒にいただきますが
さすがにこの唐辛子は食べられません。

ちょっと元気になったかな。
久しぶりにシェフとも色々話が出来て、生き返りました。
相変わらず頑張ってるなあ。
僕も負けられない!お腹いっぱいになって「麻婆豆腐」食べられなかったけど
満足です。空芯菜の塩炒めニンニクたっぷりだったけど、大丈夫かな?