2013年12月29日日曜日

今年最後の打合せ



12月半ばから本日まで、怒涛の打合せラッシュでした。

現在工事が進んでいる物件、年明けに請負契約を予定している案件、
そして設計が進んでいる案件、これから計画をスタートする案件などなど、
目が回る忙しさでしたが、やっと本日、京都伏見区で計画している
「イタリアンバール」新築計画の施主打合せが終了し、
本年の表の仕事は終了しました。

ただ、これから年末年始は積み残した僕自身の仕事が始まります。

例えばまだ終わってない年賀状作り、プレゼン用模型制作、
来年早々に始まる打合せの準備、新しい計画の現地調査やコンセプト作り等々。
ここ数年恒例になってしまった、年末年始一人ぼっちの仕事。
いいかげん止めないとなあ。。。。

いったい、いつになったら休暇が頂けるのかわかりませんが、
モニターの前に南の島の写真でも貼り付けて頑張ろうかな!

昨日午前中に打合せをしていた「削ぎ取られた風景」の施主打合せ。
主要用途はゲストハウスなのですが、ゆくゆくはご夫妻のプライベートハウスにしたいと
考えられていることもあり、図面だけでは説明出来ないのでCGパースによる
空間デザインの方向性をお話しました。

今はお子様が受験生ということや擁壁工事に数ヶ月を要する事もあり、
あまり細かい打合せはしておりませんが、2月くらいからは設計監理スタッフ、
施工会社を交えた詳細な打合せが始まります。


































これらのCGパースは色々なパターンを提案するためのものです。
仕上ももう少し大人っぽいシックな装いになりそうです。

午後からは神戸市東灘区で進めているリノベーション住宅の打合せ。
工務店から、最終見積金額が提出されお施主様と予算の見直しなどを
打合せしました。来年1月半ばから準備工事に取り掛かります。
こちらのお施主様も受験生がいらっしゃるので、細かい打合せが進むのは
1月下旬からでしょうか。。。。

2013年12月24日火曜日

ささやかなショッピング




数日前、お施主様の小さなお子様にクリスマスプレゼントを選んでました。

「LOVE」という絵本と「TINTIN」の飛び出す絵本がとても気に入ったので
ギフトにして頂いたのですが、その包装を待つ間あれこれ眺めている時
目に止まったものがありました。
「TINTIN」グッズの中にあったミニカー。
僕の大好きな幸せ色「黄色」に塗られたおもちゃです。
一目で気に入ってしまいました。
そしてもう一つ、ちょっとアンティークな色合いのタクシー。
中国製なのでびっくりするくらい安かったものだから
思わず2つとも手にとってしまいました。

小さなお子様のプレゼントにしてもよかったかも知れません。
けれど安価すぎて車に使われている塗料が、
何でも口に入れてしまう小さな子供達にはちょっと不安で
プレゼントには出来ませんでした。
でもどうしても気になって、結局自分へのささやかなプレゼントとして
買う事にしました。
自分のために何か買うということは、今までほとんどした事が無かったのですが
クリスマスだし、少しだけ温かい気分を味わいたかったのかも知れません。










































なんだか、素敵な車達だと思いませんか?
背景の雰囲気もぴったりでしょ?
今日、アトリエの模型の間にディスプレイしました。

そしてもう一つ絵本を買いました。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン 作
「モミの木」
挿絵はマリメッコのデザイナー
サンナ・アンヌッカ
翻訳は 小宮 由 さん
アノニマ・スタジオ という出版社です。




































挿絵の色調が北欧らしく、そしてとても洗練されている。
いい絵だなあ。。。
思わず、仕事の合間に物語を読んでしまいました。

これもアトリエの洋書棚へディスプレイしました。

今年は例年以上に多忙で毎晩終電帰りが続いていますが、
ちょっとした気分転換ができて、優しい気持ちになれました。

「りんちゃん」お別れにハグしてくれてありがとう!

又近いうちに2人で遊ぼうね!



2013年12月18日水曜日

気が付けば。。。



年末を間近に控え、アトリエも超多忙です。

現在工事を進めている現場は集合住宅も含め3箇所ですが
年明けに着工するプロジェクトがいくつかあり、
設計中のプロジェクトも複数あります。

スタッフが担当別に対応していますが、
消費税絡みのプロジェクトが比較的少ないため
3月末竣工のプロジェクトは2件程度です。

設計・監理契約をして頂いてスタートしいているものの
かなり大掛かりなプロジェクトなため、設計に2年近くかかり
完成が3年先の平成28年という計画もあります。
個人的には長い時間、お施主様とお付き合いさせて頂けるので
楽しみながら仕事が出来て、とても有難いです。

私のアトリエは新築の場合、たいてい設計に1年以上かかることが多く
工事を含めると2年近くになります。
特に小さなお子様がいらっしゃるプロジェクトでは
日々変化する成長の過程を供に共有できる楽しみがあります。

写真は色々な事情で設計期間が2年近くかかった「眺めを楽しむ家」
現在造作工事中で来年2月末くらいに完成予定です。














燦燦と陽が差し込む2階リビング。
写真右手の大開口からは阪神間の眺望が広がります。














こちらは3階にある展望デッキ付きの書斎。
芦屋霊園・六甲の山並みを背景にし、
海側に素晴らしい眺望が広がります。

替わって下の写真は京都・北山で工事を進めている
「新しい京都時間の佇まい」
まだ準備工事の段階で、年明けから地下部分の工事が
始まります。
こちらもまだ工事に9ヶ月近くかかります。














不思議なご縁で、まったく違うルートで私どもに設計を依頼されたのですが、
設計を始めてから私を介してお知り合いとういことがわかりました。
そして工事の時期も同じような頃になりましたが、
決して意図的に合わせた訳ではありません。

大阪市北区で始まった集合住宅は、現在基礎掘削中。
完成は平成27年2月を予定していますので、
まだ14ヶ月ほどかかります。

仕事をさせて頂けるということは本当に有難い事だと
スタッフ共々感謝しております。

体調を崩さないよう精進したいと思っております。

2013年12月16日月曜日

ほのぼのとした日



先月からカメラマンの清水さんに何度も行って頂いた
和歌山県新宮市の「碇を下ろしたフロートハウス」の撮影が一段落しました。
最後に来年2月にもう一度、火祭りで有名な「御燈祭」と夕景写真を
撮影してもらう予定です。






























昨日施主のMさんに撮影した写真データを年賀状用にお送りしました。
その際、お返事を頂いたのですがこんな事が書いてありました。

(原文のまま)
「お世話になっています。先ほどパソコンで写真を見ました。
すごく格好いいですね。昼と夜、全然見え方が違って面白いですね。
夜の写真が個人的に好きですね。でも横から撮った写真も好きです。
なにか自分が住んでるとは信じられません。

今日も知らない人が車で家の前を通り過ぎる際に、
車越しに玄関のところを写真撮って通り過ぎて行きました。
腹立つ前に、なんか嬉しい感じでした。

あの階段から見える光の影は毎日見えます。綺麗ですよ!
すごく贅沢です。
嫁さんが掃除している時に色んな光の入り具合を発見するのが
楽しいみたいで、今日もテンション高かったですよ。。。」




































幸せそうなご夫婦の笑顔が眼に浮かびます。

これから完成していく色々なプロジェクト、
それぞれ異なったコンセプトですが、
光や陰影は色々なカタチでこだわっています。
みなさんに気に入って頂けるとよいのですが。。。。



2013年12月11日水曜日

思いを叶えるために



現在、とても楽しいプロジェクトをあたためています。

大阪市内で中層の集合住宅の構想をしているのですが、
その最上階にプールを作るということを検討しています。
それも15m程の長さがある、本格的なプールです。

構造的に色々検討しなければならない問題は当然あるのですが
それ以上にとても夢のある計画じゃないですか。。。。
当然プールがある階はペントハウスになりますが、
テラスドアを開けると中庭を挟んで目の前はプール。
そのまま飛び込めます。羨ましい。。。。
近くに高い建物がないので南向きに視界が広がります。

計画は時間がかかると思いますが、楽しみながら進められます。

クライアントから参考イメージにと言われたのがこの建物。
ハリウッドにあるイームズのケーススタディハウス№22 ストール邸。
超有名住宅ですが、ロケーションが最高にいいですよね!
僕はハリウッドで下から見上げただけで、見学には行けなかったのですが
今から思えば、無理してでも見学しておけばよかったかな。。。。














あらかたのフロアプランは出来たので、
これから外観意匠の検討と模型制作と、プレゼンの準備です。














こちらは「波紋」をデザインテーマとして考えていますが
もう1ヶ所リゾートスタイルの集合住宅を関西のある場所で計画していて、
そちらは敷地を流れる水をテーマにしています。

このようなプロジェクトは相当な月日を必要としますが、
クライアントの思いをカタチにするため、時間を費やし
試行錯誤しながらカタチにしていくのは、僕やスタッフたちにとって
非常に有意義な時間であることに間違いありません。


2013年12月8日日曜日

DVDチェック

















女性の方はたいていご存知だと思うTVドラマ「SEX  AND  THE  CITY」
このドラマを時間の空いた時、チェックしております。

いえいえ、ドラマを見ているのではなく、主人公達の住まいやインテリアなどを
つぶさに観察しているのです。
というのも、偶然にもクライアントお2人から、
計画している住まいの参考にインテリアをチェックして欲しいと
いわれておりまして。。

たまたま事務所の女性スタッフが全巻持っておりましたので、
それを借り受けて。。。
ここに登場する女性達はある意味、憧れのライフスタイルの一つかもしれませんね。
いやあ、みなさんカッコイイですよ。

そして私のクライアント、お2人とも洗練された素敵な女性です。
このドラマのライフスタイルがよくお似合いだと思います。


昨日は、午前中久しぶりに所用があり、「海に背を向ける家」へ伺いました。
とてもきれいにお住まいで、玄関ホールもリビングダイニングも家具がすべて揃い
インテリアがよりグレードアップして、こちらもドラマの中のインテリアのような
雰囲気になりました。
もう一度、カメラマン入れて撮影させて頂こうかな。。。。

午後からは「海に背を向ける家」からほど近い、東灘区岡本のリノベーション打合せ。
やっと設備関係の方針が決まり、工事見積が出来そうです。
丁度受験時期でお忙しい中、奥様にもお越しいただき
キッチン周りとバスルームの打合せが捗りました。

奥様が芦屋のイタリア菓子専門店「Amarena」のお菓子を買ってきてくださり、
それを食べながらの打合せになりましたが、お施主様ご夫妻、そして僕も
イタリア大好きなので、とてもスムーズに打合せが進行。。。。
このイタリア菓子はまたあらためて紹介します。

でもどことなくみなさん、いい意味で雰囲気が似てるような気がするなあ。



2013年12月5日木曜日

甘味


最近アトリエで「お持たせ」に使っている「エクレア」。














LA MAISON DE CHOCOLATの限定品です。
特に個人的に好きなキャラメルのエクレアを持参しています。














パッケージを開けるときちんと1つ1つお皿にセットされてます。
エクレア生地がしっかりとしていて崩れにくいし、
何よりも濃厚なキャラメルクリームが絶品です。

残念なのは日持ちがしないこと。
申し訳ありませんが、遠距離のお客様にはなかなかお持ちできません。
このお店のホットチョコレートもなかなか捨てがたい!美味しいです。

それから、先日「LINEA PARALLELA」のお施主様から
スタッフ達に頂いた「ほずみ焼き」。


















素朴な味のお菓子なんですが、これが美味しい!

どこか懐かしい味です。敦賀に古くから伝わるお菓子だそうですが
店頭に並んでるのではなく、注文があってから
90歳になるおばあちゃんが一つずつ手作りされるそうです。
見た目は焼き芋のような和菓子なんですが、
お芋は一切使ってありません。中味は白餡です。


















こんな和菓子は絶対、後世に残して欲しいですね。
あまり日持ちしなくて、日に日に外皮が固くなっていくんですが、
それも味でなかなか美味しい。
独り占めして食べてました。

洗練されたエクレアもとても美味ですし、このおばあちゃん手作りの
素朴な和菓子も日本人にとって大切な味だと思います。
敦賀の「T」さんご夫妻、ご馳走様でした。

2013年12月3日火曜日

「家族」



数日前の日曜日、「碇を下ろしたフロートハウス」のMさんご夫妻が
大阪にお見えになりました。

京都のある料理店で、料理のプロ達にMさんが丹精こめて育ててる、
黒毛和牛の肉質を見ていただきたいと思い、新宮からお越し頂いたのです。

「西天満 松弥」主人Nさん、調理をお願いしたHさん、それにサプライズで
「ラ・ベガス」のSシェフ。。。。錚々たる顔ぶれです。
こんなとんでもない料理人が揃っていただけるとは思いもしませんでした。

HさんやNさんから料理人の真剣勝負な食材に対するこだわりを
その食材を目の前にしてお話いただき、Mさんも緊張の面持ちでした。
僕もあんなに一つの事に執着し、極めようとする純粋な人たちを
初めて見ました。

写真は掲載出来ませんが、和牛と比較するために
大事に寝かせてある(熟成させてある)食材を、空気に触れると傷むのを承知で
敢えて目の前に広げて見せて頂けるなんて、Mさんも僕も驚きました。

そこにはこれから必死に頑張ろうとしている若者を
叱咤激励する料理人たちがいました。

素晴らしい出会いであったと思います。
頂点を極めようとする人たちが、本音で忌憚のない意見や話をしてくれたことは
Mさんにとって貴重な体験ですし、将来への大きな道しるべになったはずです。
彼らを本当に満足させるには途方もない時間が必要かもしれません。
でも、Mさんはそこへ到達すると僕は思っています。必ず。。。。


興奮冷めやらぬ京都駅でMさんご夫妻から、住まいの設計のお礼にと
エルメスの手帳を頂きました。














中にはお礼を綴られた手紙も入っていました。
読んでいくうちに、出会いから今までのことを
走馬灯のように思い出しました。
ほとんど打合せらしきこともせず、ただ、ただ3人でいつも食事をし
「牛」の話ばかりして住まいが出来上がるまでの2年が過ぎていきました。
お二人が僕にすべてを任せていることはよくわかっていました。

新宮を後にする最終の特急が出る前、いつも駅に見送りに来てくれてました。
それはクライアントと設計者の関係を超えていたように思います。
いや、少なくとも僕自身はそんな関係を望んでました。

他のクライアントすべての方に僕はそのような関係を望んでいます。
家は「家族」を知らない人が作ってはいけないような気がします。
家族と同じ目の位置で考え、家族を思う気持ちが身体を衝き動かし
設計図という線を引いていくのだと思います。

この手帳、大事に、大事に使わせて頂きたいと思います。
そして、クライアントという「家族」ともっと濃密な関係になりたいと思います。
学び得なかった技術や知識だらけだからそれしか出来ません。。。











2013年12月2日月曜日

季節到来



お子様達が次々と風邪でダウンされ、打合せが延び延びになっていた
敦賀の「LINEA  PARALLELA」。週末、やっと伺う事が出来ました。

滋賀県と福井県の県境を貫くトンネルを抜けると、
青空がどんよりした曇り空に変わります。

もう間もなく雪がちらつく季節になるのですね。
敦賀市の周りの山々は薄っすら雪化粧をしています。

冬のじめじめした気候を吹き飛ばすような
すっきりした住まいを考えていますが、
本日は内部空間のCGをスタッフが作ってくれたので
幾つかのカットをお持ちしました。














「抱きしめられる家」・「碇を下ろしたフロートハウス」と
30代前半クライアントのお住まいの3部作ですが、
今までの2棟は2階リビングで外に閉じるか、開くかということを
キーワードにしていました。

この「LINEA  PARALLELA」は敷地が広くゆったりしているので
余裕ある平屋のコートハウスを計画しました。
暗く、鬱陶しい冬があるからこそ、南向きで明るい空間を作り
室内に閉じ込めらる冬場を乗り切ろうと考えました。














そして春になれば、お子様達が庭で思いっきり走り回れます。
現在は実施設計に入り、スタッフが日々図面と格闘しておりますが
着工は冬が消え去る来年4月くらいでしょうか。。。

打合せのあと、「冬の北陸へ来たのだから、蟹食べませんか」と
夕食を誘ってくださいました。
連れて行ってくださったのは「小季田」という料理屋さん。
地元の方がよく利用される蟹のお店。














いやあ、凄い種類の蟹料理を頂きました。
本当に蟹尽くしでした。こんな贅沢していいのかな。。。。




























造り、焼き蟹や甲羅焼き、それに「大ぶりのせこ蟹」
そして蟹すき。。。。食べ切れません。。。。雑炊まで辿りつかなかった。

「Tさん」ご夫妻、いつもご馳走して頂いて申し訳ありません。
なんとお礼を言っていいのやら。。。。
1年分の蟹を頂きました。
今度は僕がご馳走する番ですね。
何か美味しいもの考えておきますね。。。
次回は大阪でお会いしましょう!