明日から新年度が始まります。
消費税も上がって、世の中はこれからどのように変化するのでしょうか。
建築の世界はまだまだ忙しない日々が続いておりますが、
どこかでパタリと仕事が止まるかも知れません。
特に関西はそれほど景気がいいようには思えませんので、
実をいうと内心かなり焦っています。
来年以降の仕事の状況を考えると、
左団扇でやっていくほど、受注残があるわけではありません。
ある日突然、仕事が切れてしまうこともあり得ます。
(完成間際の芦屋・眺めを楽しむ家・また次に繋がればいいのですが。。)
昨年秋に建築家プロデュース組織を、肌に合わないこともあり
思い切って退会しました。
これから先は今までの実績だけで、世の中を渡って行かなければ
なりませんが、今更やり方を変えても上手くいくとは限りませんし、今まで通りにクライアントのために、一生懸命尽くすしかないかなと
思っております。
私の周りには建築に限らず「ヘンコ」と呼ばれる人たちがたくさんいます。
そのほとんどが「モノ作り」をする方々です。
料理人・陶芸家・家具作家・写真家etc。。。
彼らを見ていると決して裕福とは言い難いですが、とても「豊か」です。
人生を楽しんでます。そして年齢に関係なく崇高な目標を持っています。
僕も誰にも負けない「心の豊かさ」をずっと持ち続けたいと思います。
今日は60代後半のクライアントご夫婦と、午後からずっと打合せというか
雑談メインのお話をしておりました。
新しく手に入れられたイギリス製のオープンスタイルのクラッシクカーで、
日本国内をあちこちお出かけになっておられるようですが、
若い恋人同士のような会話がとても素敵でした。
お話を終えて玄関を出ると、庭の七分咲きの大きな桜の木が
目に止まりました。
満開ではなくまだ枝や蕾が見えるこの桜の立ち姿が、
背筋をぴんと伸ばし、まだまだ先を目指す「明日の僕」のような
気がしました。