2014年4月25日金曜日

恒例「大人の食事会」



なかなかゆっくりとした時間が取れない中、
せめて友人達との食事の時間ぐらいはなんとかしなければと、
西天満の隠れが的日本料理店「松弥」へ伺いました。

このお店は4名以上6名までで、お店を貸切に出来きるので
仲間内だけで気楽に美味しい日本料理を堪能出来ます。

今回は「大人の食事会」を楽しんでる中学時代からの友人たちと
大阪の友人たちを交えて旬の食材を楽しみました。














まずは桜鯛の白子に淡路島の生くちこ(なまこの卵巣)
 鯛の白子はまるでクリームチーズのようなまろやかさと濃厚さ。
それに被さってくるようなくちこの旨み。
いきなりこんな一品で、日本酒が欲しい!(私ではありません)と
飲兵のK君やM女史。














続いて炭火で炙ったミル貝の肝というか水管の根元部分と
季節の菜の花の和え物。
ミル貝は水管の部分は造りや鮨ネタでよく食べますが
本当はこの根元が美味しいと思います。
ほとんどの料理屋さんや鮨店は使わず捨ててしまうそうですが
もったいないですね。アワビの肝をもう少し軽くした味わいです。














そして琵琶湖産の稚鮎とタラの芽、こしあぶらの天ぷら。
春はやはり苦味を楽しむ食材が一番美味しいですし、
身体の滋養になりそうです。
こしあぶらなんて最高に美味しいですよ。














次は黒アワビに淡路島産のうにを乗せた一品。
磯のものは同じ磯のものと合わせるのが最高に
美味いと思いますが、淡路の海胆はこれから
どんどん美味しくなっていきます。
能勢の空豆も今が旬ですが、何ともいえず美味。
一緒に添えた旬のホワイトアスパラを炭火焼にしたのも
シャキシャキ感と適度の柔らかさがタマリマセン!














メインは筍。これは泉州産です。
炭火でつけ焼きにしてますが、アブラメという魚で
出汁を取って煮詰めたものを刷毛で塗って焼いてます。
筍は穂先に近い部分よりも、根元が旨みが凝縮し、
甘味も香りもあり美味しいですね。














〆は豆ご飯。能勢のえんどう豆です。
みんな何杯おかわりしたかわかりませんが、
この店のお米は本当に美味しいです。
鳥取産有機栽培のお米ですが、一粒一粒が光ってて、
お米本来の甘味や旨みがあります。いやあ幸せな気分です。

東京へ帰る「K君」、三重へ帰る「Y君」は帰路が大変だけど
満足してくれたかなあ?
毎度毎度、話のネタはK君の政治裏話ですが面白いです。

次回の「大人の修学旅行」は6月に「Y君」が段取りしてくれた
志摩へ1泊旅行となりました。楽しみです。

2014年4月23日水曜日

花水木の頃



通勤途中の歩道橋下の街路に植えられたハナミズキ

下から見上げることはあっても上から見下ろすことは少ない。
ハナミズキをその花の上空から眺めていると
鳥になったような気分。




































ハナミズキはどちらかといえばスカスカの葉の間に
白かピンクの花びらがパラパラとあるような
少しか弱いイメージをしていたのですが
(この花がお好きな方ゴメンナサイ)
写真のように一斉に開花した様子はとても上品で美しい。。。

鳥になった気分といえば、芦屋市の高台にある
「眺めを楽しむ家」の竣工写真が出来上がってきました。
詳細はまたHPでアップしますが、
どのようなロケーションで、どんなインテリアなのか
少しだけご紹介します。














この建物は奥様のご希望で少しクラシカルな雰囲気です。
少し飛び出した部分が3階ご主人の書斎になっていて
写真で見えませんが海に向かって展望デッキがあります。
彼方には大阪市、西宮・芦屋の風景が広がります。
桜やハナミズキが似合う上品なお住まいになりましたね。
B&Bやアルフレックスの家具もよくマッチしてます。


























奥行きが1300もある特注サイズのキッチン。
ご家族全員でキッチンを囲んで調理がしたいというのが
奥様のご希望でした。
完成までに2年半ほどかかりましたが、
気に入って頂けましたでしょうか。。。。































3階展望デッキから見る夕景
贅沢ですねえ。。。。




2014年4月20日日曜日

フレンチモダンの家



19日、土曜日は「眺めを楽しむ家」は竣工引渡しの日でしたが、
私は色々打合せがあって行けませんでした。

夜にはお施主様の「Tさん」から引越しが落ち着いたら
是非皆さんで来てくださいと連絡をいただきました。
まだ設え等のアドバイスは残っているのですが、
本日(日曜日)引越しをされるようです。

引渡しのその時間、私は東灘区岡本の「フレンチモダンの家」で
工務店担当者と最後の詰め作業の打合せをしておりました。
こちらも今月末には引渡しとなるスケルトンリノベーションです。

フレンチモダンというくらいですから、色合いも独特です。
ご主人のお好みの色をあちこちに反映させた住まいで
とても個性的です。
キッチンはちょっとモダンな「モデーロ」社製の
オーダーキッチンを使用してます。














































室内の壁はイギリスのファロー&ボウルの水性塗料を
刷毛塗りしていますが、差し色の赤色は実際にはもっと
渋い色なのですが、写真ではなかなか実際の色合いは
出すことが出来ません。
洗面回りにガラスモザイクタイルを使ったり、
トイレもパープル系の塗装で仕上たりと
ポップでワクワクするようなお住まいです。

それから、工事中にご家族でイタリアへ行かれてたのですが
私を含めスタッフにお土産を買って来てくださいました。
それぞれに、なかなか楽しいお土産でした。
「Eさん」本当に有難うございました。














2014年4月19日土曜日

新宮再び



木曜日、住まいの打合せのため半年振りで
和歌山県新宮市を訪れました。

南紀は初夏そのもの。
丁度今の時期は大潮にあたるので、岩場が露出し
海岸や磯では貝類や海藻の収穫時期になります。

車窓から見える風景の中には、
天日干しされているヒジキや、
普段海中にある磯に出かけ海の贈り物を
採られている方たちを多く見かけました。














南紀を走る「くろしお号」のボディカラーも初夏の光のせいで
とても色鮮やか。海岸沿いを走るこの電車を海から見ると
風景にぴったりハマっているんでしょうね。




























こちらに来ると、やはり九州の気候と似ているところがあり
気持ちがゆったりします。

僕は北陸・金沢にも8年ほど住んだ経験があるのですが、
冬が終わり春の花が一斉に開花するこの時期は
すべての人が心待ちにしている歓喜の時で、
冬の厳しさに抑圧されていた人々が開放感に溢れ
季節の到来を喜ぶ姿に、本当に心打たれたことがありますが
南紀は春到来というよりもいきなり初夏が来るという
感じでしょうか。。。。

むっとするほどの「草熟れ」は力強い大地の
生命力そのもののような気がします。














宿泊する余裕も無く最終の「くろしお」で
大阪へとんぼ返りですが、
明日金曜日はTV収録で大阪に来る加藤君とY君達と
久しぶりに食事をします。

2014年4月16日水曜日

給水塔



一日おきに打合せのためあちこち出かけているのですが
昨日は計画中の住まい「Linea Parallela」の
着工前の打合せのため敦賀市へ。

工事中だった新しい駅舎はオープンし、
今は駅周辺の整備工事が進んでいます。

新しい駅舎は東京の建築家「千葉 学」氏の設計だそうです。
私もよく使う素材、溶融亜鉛めっきリン酸処理パネルと
ガラスの組み合わせ、モダンな建物に生まれ変わりました。

内部にはおそらく地元産であろう針葉樹がふんだんに使われ
新しい敦賀の顔が出来ました。























































さすがに施主がJRだけあって、リン酸処理パネルも
外壁だけにとどまらず、柱、梁までも。。。
こんなに使えるのはやはり羨ましいですね。。

午後から大阪で集合住宅の会議があるため
打合せを午前中で済ませ、大阪行きのサンダーバードを
待つことにしたのですが、よく晴れて吹く風も心地よく、
プラットホームでぼんやりとしてました。














そこで目に止まったのが今は使われていないであろう
この古い給水塔。
小浜線を蒸気機関車が走る時は
給水のために使うのかも知れませんが、
なかなか風情があってよろしい。。。

どことなくアメリカ合衆国の田舎町にありそうなロケーションで
とても心が和みました。
取り壊さないで置いてて欲しいなあ。
長閑で忙しなさを忘れてしまうような、
大らかな風景だと思うのですが。。。
バックには散りかけた桜の木と敦賀の山が見えます。。

その「Linea Parallela」も5月6日が地鎮祭と決定しました。。。

2014年4月15日火曜日

上棟の日



晴天の昨日、京都左京区で工事中の
「新たな京都時間の佇まい」は上棟式でした。
棟上そのものはだいぶ前に終わっていたのですが
1、2階の床組みが完了して、安定した場所が出来てから
式を執り行うことにしていました。














大将軍神社の神主様の艶と張りのある声で
祝詞をあげて頂き、神聖な気持ちになりました。

「新たな京都時間の佇まい」では古いものと
新しいものを組み合わせ、あらたな存在感を生み出したいと
考えてデザインをしております。

奥へ長い敷地は京都らしいですし、そこに切妻屋根をかければ
それ相応の豊かな立体的な空間が生まれます。
ここではとてもスタイリッシュな空間を計画していますが、
懐の深い空間のリビング上空を南北に縦断する
空中歩廊をかけてあり、吹き抜け空間のスケール感を
強調するように考えています。
その歩廊の向こう側には、そぎ落とされた素材だけで構成した中庭があり、
大開口のガラス窓がリビングと中庭を一体化するよう計画されています。


















南側中央部分がアプローチ、玄関となるのですが
そこは町屋の風情のような通り土間的玄関・アプローチがあり、
上空を見上げるとトップまで吹き抜けています。

この彫刻刀で切り取ったような空間はアプローチの採光、換気等の
スペースでもあるのですが、冬至の南中線上の太陽光線を
リビング上に導く大事な役割を担っています。
丁度真ん中辺りに空いている開口には1枚ガラスが取り付けられ
サンルームのようになっている2階のフリースペースから
光は直進しダイニングあたりまで侵入してくることを
想定しています。


















残り5ヶ月ほどかけて、この住まいは完成しますが
ご主人の住まいに対する強い拘りもあり、
まだまだ気を抜くことができません。
施主と設計者が良い意味で対峙しながら
もっと高みを目指しています。
CGで完成予想はあらかたわかっていますが、
旧家屋にあった歴史を繫ぐもの達が
完成後にどんな働きをしてくれるのか
非常に楽しみです。

2014年4月11日金曜日

庫裡のプレゼン



昨年の暮に初めてお会いした、南紀のお寺のご住職。
何度か通いヒアリングや周辺環境の調査を重ね
本日やっと「庫裏」のファーストプレゼンをさせて頂きました。

色々な仕事が重なり、模型を作る時間が無くて
昨夜、いや今朝明け方までかかってやっと出来上がり、
仮眠をした後、コンセプト文・プラン図。模型を携えて
特急くろしおに乗り込みました。

テンションが上がっていたのか、
あまり眠気は感じてなかったのですが、電車に乗車したとたん
睡魔に襲われてしまい、最寄駅近くまで熟睡してしまいました。
もう若くないのだから、あまり無理してはいけませんね。

ご住職にお会いしてコンセプトを声を出して読ませて頂き
図面で設計趣旨を説明し、ご理解いただいた上で
模型を見ていただきました。


















中庭に面して多くの柱で構成したスリットが
特徴的な「庫裏」です。
このスリット部分は単なるデザインではなく
東側の駐車スペースから本堂のある西側へ通り抜ける
「道」と中庭を緩やかに仕切る役割を担っています。
この建物の中にある「道」は色々な仕掛けをしてあり、
お参りに来られる方々に楽しんでもらえる空間になっています。














まだ詳しいことはお話できませんが、
ご住職にとても気に入っていただけたようです。

2年後の秋完成を目指して、
これから色々な折衝ごとが動き出します。
庫裏をデザインするのは初めてでしたが
また色々と勉強することがあったり、
あらためて京都の仏閣を真剣に見てまわる
機会を得ることが出来ました。

不思議なもので、このお話を頂く前に
京都でいくつものプロジェクトを進めることとなり
あえて時間を作って調査に行かなくとも
色々な事を調べられたのは有難かったですね。

さあ、これで昨年末までにお話を頂いて進めてきた
プロジェクトのプレゼンはすべて終了しました。
これから年末までは施工中、確認申請準備中
実施設計中、基本設計中とすべて実際に動いている
プロジェクトに所員・元所員や教え子等応援スタッフが
かかりきりになります。

でも近畿圏の北の端から南の端まで同時に工事することになり
移動時間も大変です。
何せ特急電車の乗車時間だけでも5.5時間になります。
さすがに日帰りは出来ません。。。
こんなに近畿って広かったけ?

トンネルの向こうの光も、
薄っすらと見えてきたような気がするのは
僕だけでしょうか。。。。

2014年4月8日火曜日

その後の抱きしめられる家


1月の終わり頃、「桜の咲く頃に食事をご一緒しませんか?」と
お誘いを受けていた名古屋の「抱きしめられる家」に
久しぶりに伺いました。














クライアントの「Oさんご夫妻」とは建築家募集の
インターネットコンペで知り合いました。
ファーストコンタクトの際、「建築家のデザインする住まいに身を任せて
生活したい」と仰ったのですが、引越しされて半年以上過ぎ
どんな生活を楽しまれているのか、興味深々で伺いました。
今回、写真の公表を承認していただいたので、
歓談しているスナップを掲載させて頂きました。

インタビューをしているわけではないのですが、
空簡にまったく生活感がないので、どこかのスタジオで
撮影したように見えます。
これリビングの一部で奥様の後ろ右手に
ダイニングキッチンがあります。
お友達が遊びに来られると、「本当にここに住んでるの?」と
よく言われるそうです。。。
でも、お父様とお母様がすごく気に入られているそうで、
よく手作り料理を持参で遊びに来れれるようです。
ご両親と仲良くされて僕もちょっと嬉しいですね。

夜はずっと前から住まいが完成したら、一緒に食べに行きたいと
仰ってたドイツ料理の「ツァ・ディーレ」というお店へ。
誕生日・結婚記念日などお二人のイベント事に
利用されるとのこと。奥様はドイツに留学経験もあり、
このお店は特別思い入れがあるそうです。
レストランウエディングも出来るそうです。
少しだけお店と料理を紹介しますね。




























自家製のドイツ風生ハムとソーセージのゼリー寄せ
下にはトリ貝、スモークサーモン、ヒラメなどの
カルパッチョが隠れている前菜。
それからドイツソーセージの盛り合わせ。
左の白いソーセージはミュンヘン風、
りんごジャムとマスタードのソースで頂きます。
ちょっと甘めのソースが合いますね。美味しい!
メインは僕はポークにしましたが、
ソースがフォンドヴォーのようなしっかりした味で
とても美味しかったです。
野菜の下にはちゃんとポテトが隠れていて
ポテト好きにはたまりませんね!



インターネットの調子が余り良くなくて、
文章が変なところで止まって可笑しな感じですが
お二人と楽しい時間を過ごさせて頂きました。

ご招待頂き、本当に有難うございました。
ご馳走さまでした。
本当に嬉しかったです。

次は大阪で会いましょうね。   

2014年4月7日月曜日

桜に寄り添う



桜が満開の日、「眺めを楽しむ家」は竣工写真の撮影でした。
とにかくダイニングキッチンから眺める満開の桜はどんな風に見えるのか
それは当初の計画通りに、ピクチャーウインドウとして機能してくれているのか
その確認がしたかったのですが、なかなか時間が取れなくて。。。

あれこれ時間を調整して、やっと見ることが出来ました。
左に見えるのが新しいお住まいで、その西側には桜並木が
旭ヶ丘の麓まで続いています。
このお住まいは一番高いところにあるため
桜の開花も麓よりずい分と遅かったそうです。














カメラマンが満開の桜を前庭にしたこのお住まいの写真を
ちゃんと撮り終えていますので、いずれ美しい写真をお見せできると
思います。

夜景が素晴らしいのですが、それも「清水向山写真事務所」にお任せして
出来上がりを楽しみにします。
ダイニングテーブルの向こうの窓に満開の桜が映っているの見えますか?
LDKの南側に眺望を楽しむための幾つかの開口があるので、
あちこちから陽射しが入ってきて、空間が色々な表情を見せてくれます。














































展望デッキのある3階書斎への階段。
ある意味「天国への階段」かもしれません。
ご主人の遊びの基地みたいなスペースです。

今月半ばに施主検査を終え、20日頃に
新しい住まいへ引越しです。

また、神戸市東灘区でリノベーション工事している「フレンチモダンの家」
も今月末には引き渡しで、現在急ピッチで作業してます。

先日、京都市伏見区淀で1軒屋のイタリアンバール店舗新築工事が
スタートしましたが、現在確認申請の準備中の敦賀市「Linea Parallela」と
和歌山県新宮市でも申請準備中のお住まいがありとても忙しいです。

その合間をぬって、名古屋「抱きしめられる家」のクライアントから
新居にご招待頂きましたので出かけてきました。
そのお話はまた明日にでも。。。。