2015年11月25日水曜日

「朋友」雑穀食府



スタジオクランツォでは現在いくつかのプロジェクトが進行していますが、
その中で、中国、上海のクライアントと奈良市にビジネスホテルを
建築するプロジェクトが設計の佳境に入ってます。

打合せが毎回7~8時間に及ぶため、気分転換に大連出身の通訳
「Sさん」が中国西域「西安」の美味しい料理を食べさせてくれる
お店を紹介してくれました。

場所は大阪日本橋の島之内と呼ばれるちょっとDEEPところ。
周辺は中国語とハングル文字が溢れる場所です。
お店の名前は「朋友」雑穀食府といいます。



















少し怪しげな雰囲気もありますが、
お店の中はいたって普通の料理屋さんです。
この店には「腰帯麺」という西安名物の長~い麺料理があります。
この麺長いもので4m近くあるそうですが、
麺の長さは麺打ち台の長さで決まるんだそうです。
これがとても美味しい。僕らは長いと食べにくいので
適当なサイズに切り落として貰いました。
醤油ベースのスープにネギ油がかけられたような味です。















また羊の串焼きもクミンシードがたっぷりとかけられていて
オリエンタルな味付けで美味しいです。
この串焼きは私の好物の一つです!














それから「よだれ鳥」や鳥の足の煮物なども美味しかったですね。
少しクセになる味です。

























































刀削麺も西安の名物なので注文したのですが、
日本語があまりわからない従業員の女性だったので
結局忘れられて出てきませんでした。
次回行った時には食べてみよう!

ちょっとわかりにくい場所ですが、
味は保証します。

2015年11月6日金曜日

「フレンチ モダンの家」撮影



昨年初夏に完成していた「フレンチモダンの家」
先日やっと竣工写真の撮影を完了しました。

お施主様の「Eさん」は終の棲家を探しておられました。
神戸市東灘区のご近所を散歩中にこの建物を見つけられ、
瞬間的にこれだ!と思われて、購入する決意をされたようです。

ただ自分たちのライフスタイルに合わせるため、
現状の建物を改装する必要がありました。
色々な建築家を探されているうちに私どもを見つけられたようで、
ある日、突然ご連絡を頂きました。

この建物は少なからず私にもご縁があったようで、
以前の持ち主は偶然にも私の知り合いの方でした。
RCの建物なので、構造体に手をつけなければ
ある程度自由な間取り変更が出来そうでした。
そこで、構造設計者と構造図をチェックしながら
フルスケルトンリノベーションの計画がスタートしました。

約1年強の時間をかけてこだわりの空間が完成しました。
のびやかな、光に溢れる温かい住まいが完成したのですが、
竣工写真はそこに生活される「Eさん」ご家族が、
新しい住まいに馴染まれた後に撮影したいと考えてました。
住み手の生活の痕跡が随所に現れた方がこの家に
相応しいと思えたからです。

































カメラマンの清水さんもそのあたりは心得てくれてて
とても穏やかな空気と光に包まれた写真を撮ってくれました。

「フレンチモダンの家」と名付けたのは、
空間のあちらこちらにご主人がお好きな「色」をさし色として使ってあり、
その色合いがフレンチカラーであったことに由来しています。






































































大人っぽいパープルや少しくすんだ赤色など、
住宅では日常使いにくい色合いを大胆に使用しています。
ある意味ご主人の感性を表現したといっていいのかも知れません。

















本当に素敵なお住まいに仕上がったリノベーション住宅です。

ちなみに壁の仕上げ材はイギリス「FARROW&BALL」社の
水性塗料を紙クロスの上に塗って仕上げてあります。
キッチンは「モデーロ」のオーダーキッチン、
階段もこの建物の雰囲気に合わせてデザインしてあります。