2017年7月8日土曜日

江坂プライマリーワン



吹田市江坂で工事が進んでいる「江坂プライマリーワン」。
最上階のコンクリート打設も終了し、9月完成に向けて順調に進行中です。

先日弊社で計画していたモデルルーム完了し、
入居案内が始まるのを待つばかりとなりました。

計画地近くに芸術家「岡本太郎」氏の作品が2か所あり、
江坂はご縁が深い街です。

今回の建物はその「岡本太郎」氏の芸術論 対極主義 を引用し
1階部分のデザインを考えた。
「抽象画と具象画のどちらかを選択するのでもなく、
矛盾のまま対置させ、不協和音を発生させることにより
精神の高揚を生み出す」という彼の理論を
建築に置き換えて考えてみることにした。

対局主義を建築的言語に置き換えて考えてみると
「二元対比」やゲシュタルト(全体性、形態)である地と図の関係として
考えられるのではないだろうか。
二元対比は日本古来の美意識の一つで、異なる二つの状態、形態を
比較する事で、互いの良さを際立たせることではないかと思う。
例えばハレとケ、光と影、異なる素材や色の対比等。
ゲシュタルトはルビンの杯(杯に見えるか、向き合う人に見えるか
若い女性か老婆に見えるかなど、主題の時かそうでない時に変化する、
「主題の逆転」が生まれる。



















今回この建物ではデザイン(エントランスロビー)と機能(ごみ集積場、
駐車、駐輪スペース)を区別しないデザインにすることで、
互いに刺激しあい昇華し、時として空間の優位性が逆転するなど
空間の広がりや連続性を構築できるのではないかと考えて
デザインしたのですが、最終的には完成しないと全貌はわからないにしろ
新たな展開が生まれるのではないかと、密かに期待している。


































1階エントランス、駐車場まわりCG、エントランス内部CG
モデルルームインテリア(テーマ アフリカを感じる素材・色)