2017年11月12日日曜日

守口プライマリーワン



投稿が少し遅くなりましたが、守口市で新たな賃貸集合住宅の工事がスタートしました。

計画地近くには「文禄堤」という大阪の長柄橋あたりから枚方近辺まで、
豊臣秀吉が大名たちに作らせた、淀川の氾濫防止の堤防の痕跡が
この守口に残っています。
堤防は京都までの幹線道路として繁栄し、奈良方面への分岐点でもあり、
その宿場町の名残として古い商家や住宅が幾つか残っています。
そのような歴史がある街なので、今回は「和」を意識した集合住宅としてデザインしました。

外観手摺りには竹林をイメージし、特殊なセラミック塗装を施した
強化ガラスを使用しています。



















エントランスも日本の伝統的な文様を意識した素材や、
日本的な色彩で構成してあります。
かなりリアルなCGを作りましたので、写真と見間違うような出来栄えです。








































完成は2018年9月の予定です。

CG制作は「マッシモ」にお願いしております。







2017年11月5日日曜日

現実を超えるCG



私のデザインする建物は基本的に模型とCG(コンピュータグラフィックス)を使い
設計図が完成するまでに、お客様にプレゼンをします。

模型は外観であるとか、間取りを覗き込んでもらい
空間のカタチを表現する事が主体になります。
模型を作る材料にもよりますが、どうしてもリアルさには欠けます。

その点CGは現実に使用する建築材料を画像としてコンピュータに取り込んだり、
照明器具の光源データを使用しますので、かなり現実に近い空間を表現することが出来ます。

弊社ではアトリエスタッフだけでCGを作ったりしますが、
建築規模が大きく模型では表現が難しい場合や、よりリアルなシーンを要求される場合、
協力してくれるCGクリエーターに依頼することもあります。

最近は数年前あるきっかけで知り合ったイタリア人CGクリエーターに、
重要なCG制作を依頼することが多くなりました。
彼の技術力の高さは本当に素晴らしく、複雑な内容であればあるほど燃えてくれます。

職人気質というのか、イタリア人独特の技に対するプライドというのか、
僕には表現者として願ったり適ったりの有難い人です。

もう写真なのかCGなのか区別がつかない作品を作ってくれます。
画像はある集合住宅のインテリアプレゼンテーションですが、
クライアントとも納得のCGカットです。
この画像を見て、空間にマッチした小物など買い足せると大喜びでした。
























家具類インテリアアイテムは実際に納品するものを作り込んであります。